古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

読書日記

菅野恭子

1冊読了。 76冊目『リシバレーの日々 葛藤を超えた生活を求めて』菅野恭子〈かんの・きょうこ〉(文芸社、2003年)/昨日読了。飛ばし読み。著者は『ザーネンのクリシュナムルティ』を翻訳したギーブル恭子である。インドのクリシュナムルティスクール、リシ…

アンドレ・コント=スポンヴィル

1冊読了。 75冊目『精神の自由ということ 神なき時代の哲学』アンドレ・コント=スポンヴィル/小須田健〈こすだ・けん〉、C・カンタン訳(紀伊國屋書店、2009年)/クリシュナムルティを法華経とするならば、無量義経に位置する作品である。クリシュナムル…

V・E・フランクル、ダン・アリエリー

北海道にて2冊読了。 73冊目『それでも人生にイエスと言う』V・E・フランクル/山田邦男、松田美佳訳(春秋社、1993年)/今月後半の課題図書。講演のため読みやすい。地獄の深淵を知った人間ならではの深い洞察が光る。傑作といってよいのだが、それでも体…

高橋洋一、竹内薫

1冊読了。 72冊目『鳩山由紀夫の政治を科学する 帰ってきたバカヤロー経済学』高橋洋一、竹内薫(インフォレスト、2009年)/理系出身の二人が理系宰相・鳩山由紀夫のオペレーションズリサーチを読み解く対談。非常にわかりやすい。竹内の発言が「竹」となっ…

ガブリエル・ガルシア=マルケス、マッテオ・モッテルリーニ、井堀利宏、V・E・フランクル、朝倉慶、三枝充悳、岸田秀、クリシュナムルティ、デビッド・ボーム

やっとつながった。 挫折35『百年の孤独』ガブリエル・ガルシア=マルケス/鼓直〈つつみ・ただし〉訳(新潮社、1999年/改訳版、2006年)/満を持して臨んだが呆気なく挫ける。10ページほどで。「翻訳に時間がかかった」ことに問題がありそうだ。 挫折36『…

スーザン・ソンタグ、石浦章一、西岡研介、エルンスト・フリードリッヒ、J・クリシュナムルティ

2冊挫折、3冊読了。 挫折33『この時代に想う テロへの眼差し』スーザン・ソンタグ/木幡和枝訳(NTT出版、2002年)/「サラエヴォでゴドーを待ちながら」の途中で挫ける。100ページまで辿り着けず。大江健三郎との往復書簡も収められているが興味を掻き立て…

水崎節文、森裕城

1冊挫折。 挫折32『総選挙の得票分析 1958-2005』水崎節文〈みずさき・ときふみ〉、森裕城〈もり・ひろき〉(木鐸社、2007年)/貴重な研究なのだろうが、如何せん読み物としては全く面白みがない。パラパラとページをめくっただけで挫ける。

竹田青嗣

1冊読了。 64冊目『現代思想の冒険』竹田青嗣〈たけだ・せいじ〉(毎日新聞社、1987年/ちくま学芸文庫、1992年)/デカルト、カント以降の哲学を俯瞰する内容。現代思想の変遷(へんせん)がわかりやすく紹介されている。どこを読んでも閉塞感が漂っている…

クリシュナムルティ・センター

1冊読了。 63冊目『クリシュナムルティ 人と教え』クリシュナムルティ・センター編(めるくまーる、1992年)/高橋重敏が主宰するグループの文集といった内容。中村元〈なかむら・はじめ〉が一文を寄せている。特に触発されるところはなかった。クリシュナム…

福永武彦

1冊読了。 62冊目『忘却の河』福永武彦(新潮社、1964年/新潮文庫、1969年)/これぞ、「ザ・小説」。いやあ凄い。たまげた。ローリー・リン・ドラモンド以来の衝撃だ。さして興味のない筋書きでありながら、ぐいぐい読ませる。めくるめく文体。ありきたり…

鈴木英治

1冊挫折。 挫折31『植物はなぜ5000年も生きるのか 寿命からみた動物と植物のちがい』鈴木英治〈すずき・えいじ〉(講談社ブルーバックス、2002年)/110ページで挫ける。ちょうど真ん中くらいだ。何と言うか、学校の教科書を読んでいるような気分になってく…

岩田規久男、竹森俊平、スーザン・ソンタグ、J・クリシュナムルティ

2冊挫折、2冊読了。 挫折29『マクロ経済学を学ぶ』岩田規久男(ちくま新書、1996年)/文章が肌に合わず、あっという間に挫ける。 挫折30『世界デフレは三度来る(上)』竹森俊平(講談社BIZ、2006年)/講談社がやたらとネーミングを変えて刊行しているが、…

フィリップ・クローデル、ヴィカス・スワラップ

1冊挫折、1冊読了。 挫折28『灰色の魂』フィリップ・クローデル/高橋啓訳(みすず書房、2004年)/体力不足のため後回しにする。これは必ず読む予定。 59冊目『ぼくと1ルピーの神様』ヴィカス・スワラップ/子安亜弥〈こやす・あや〉訳(ランダムハウス講談…

マーク・ブキャナン、J・クリシュナムルティ

2冊読了。 57冊目『歴史は「べき乗則」で動く 種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学』マーク・ブキャナン/水谷淳訳(ハヤカワ文庫、2009年/『歴史の方程式 科学は大事件を予知できるか』早川書房、2003年を改題)/地震や森林火災などには「べき乗則…

池内紀

1冊挫折。 挫折27『となりのカフカ』池内紀〈いけうち・おさむ〉(光文社新書、2004年)/退屈な本だった。80ページでやめる。

マリカ・ウフキル、戸井十月、J・クリシュナムルティ

1冊挫折、2冊読了。 挫折26『砂漠の囚われ人マリカ』マリカ・ウフキル、ミシェル・フィトゥーシ/香川由利子訳(早川書房、2000年)/モロッコの王家へ養女となった少女が政変によって幽閉されるという実話。そこそこ読ませるのだが、最近読んできた手記に比…

スーザン・ソンタグ

1冊読了。 54冊目『他者の苦痛へのまなざし』スーザン・ソンタグ/北條文緒訳(みすず書房、2003年)/戦争写真に関する哲学的考察が繰り広げられる。しなやかで強靭な鞭(むち)のような知性が読者に襲い掛かってくる。無惨な映像を目の当たりにした時の心…

吉永良正、高橋源一郎

2冊読了。 52冊目『新装版 数学・まだこんなことがわからない 難問から見た現代数学入門』吉永良正(講談社ブルーバックス、2004年)/3〜4日前に読み終えていたのだが書くのを失念していた。講談社出版文化賞受賞作品。旧版が出たのは1990年のこと。数式を…

木佐森吉太郎、ジョン・パーキンス

1冊挫折、1冊読了。 挫折25『新版 株式罫線の見方使い方 投資家のための戦略図』木佐森吉太郎〈きさもり・きちたろう〉(東洋経済新報社、1969年)/いまだに版を重ねている古典本。文章に独特の臭みがある。私は肌が合わない。テクニカルの基本について書か…

J・クリシュナムルティ

1冊読了。 50冊目『瞑想と自然』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1993年)/クリシュナムルティ28冊目の読了。抄録と思われるが実に読みやすかった。違和感を覚える翻訳も見受けられない。何と『学校への手紙』の第2巻(日本語未訳)から二つの…

一条真也、池上彰

1冊挫折、1冊読了。 挫折24『面白いぞ人間学 人生の糧になる101冊の本』一条真也(致知出版社、2007年)/致知出版社の礼賛本。安岡正篤〈やすおか・まさひろ〉、渡部昇一の作品がずらりと並んでいる。これだけで手垢(てあか)にまみれた保守系道徳の香りが…

畠山清行、J・クリシュナムルティ

1冊挫折、1冊読了。 挫折23『秘録 陸軍中野学校』畠山清行著、保阪正康編(番町書房、1971年/新潮文庫、2003年)/小野田寛郎の著作を読んで陸軍中野学校に興味を覚えたのだが、やはりこの手の本は戦史が多くて挫けた。100ページまで。中野出身者は戦後も沈…

梶井厚志、一条真也、クリエイティブ・スイート、池上彰

1冊挫折、2冊読了。 挫折22『戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する』梶井厚志(中公新書、2002年)/どうも、文章が鼻について仕方がない。時折挿入されるユーモアもひねりが効いていない。人生の営みをも「戦略」で捉えているところに原因があるのかもし…

J・クリシュナムルティ

1冊読了。 45冊目『未来の生』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1989年)/クリシュナムルティ26冊目の読了。『英知の教育』と同じく、インドのクリシュナムルティスクールの生徒に向けた講話と質疑応答が収められている。実にわかりやすい内容だ…

中村哲、小野田寛郎

2冊読了。 43冊目『医者、用水路を拓く アフガンの大地から世界の虚構に挑む』中村哲〈なかむら・てつ〉(石風社、2007年)/凄い人物がいたものである。中村哲はアフガニスタンで現地の人々のために医療活動を続けている。米軍との戦闘が激しさを増す中で、…

耕治人、ロバート・カーソン、J・クリシュナムルティ

1冊挫折、2冊読了。 挫折21『一条の光・天井から降る哀しい音』耕治人〈こう・はると〉(講談社学芸文庫、1991年)/小澤勲著『痴呆を生きるということ』で紹介されていた短篇集。冒頭の「詩人に死が訪れるとき」があまりにも退屈すぎる。私小説というのは、…

山本博文

1冊読了。 40冊目『殉教 日本人は何を信仰したか』山本博文(光文社新書、2009年)/昨日読了。冒頭の章で遠藤周作著『沈黙』を歴史的に検証し、豊臣・徳川家によるキリシタン迫害の模様が描かれている。壮絶極まりない死にざまだ。何が彼等をして殉教に向か…

岸田秀

1冊読了。 39冊目『続 ものぐさ精神分析』岸田秀〈きしだ・しゅう〉(中公文庫、1982年/『二番煎じ ものぐさ精神分析』青土社、1978年と『出がらし ものぐさ精神分析』青土社、1980年で構成)/今月の課題図書。10年前に読んだ時は頭の中がグチャグチャにな…

ヘンリー・ミラー、川北稔、ジェーン・エリオット

1冊挫折、2冊読了。 挫折20『ヘンリー・ミラー全集 11 わが読書』ヘンリー・ミラー/田中西二郎〈たなか・せいじろう〉訳(新潮社、1966年)/全14章のうち第9章の「クリシュナムルティ」だけを読んだ。挙げられている名前を見る限りだと、ヘンリー・ミラー…

リチャード・パワーズ、山口仲美、佐木隆三

2冊挫折、1冊読了。 挫折18『舞踏会へ向かう三人の農夫』リチャード・パワーズ/柴田元幸訳(みすず書房、2000年)/コストに配慮したと思われるがページの余白が殆どない。そのためページ数と章のタイトルが上下二段の真ん中に配されている。これが気になっ…