2001-04-01から1ヶ月間の記事一覧
・『メッセージ 告白的青春論』丸山健二 ・丸山健二と『マタイ受難曲』 丸山健二の『虹よ、冒涜の虹よ』(新潮社)に出てくる『マタイ受難曲』を遂に聴くことができた。私が借りてきたCDは、カラヤン指揮、ベルリン・フィル・ハーモニーによる演奏である。検…
「安楽死」を問う! 3 小野不一 なら、小野さんはあの実話に基づいた映画 『暁の七人』の若者二人の死、自殺をどう見たの? やはり、生きて拷問にも耐えるべきだったんだろうか。 嫌だなー、好きな映画を出されると困っちまう。あのクライマックスは、高校生…
▼自民党新総裁に小泉氏がほぼ確定。国民よりも驚いているマスコミが面白い。4月23日付朝日新聞の社説では「1ヶ月前にはだれもが思いもしなかったことだ」と記しておきながら、わずかこの2行後で橋本氏を指して「時代の変化を読み誤ったとしかいいようがない…
「安楽死」を問う! 2 山野健一郎 堕胎は、どう考えるのか。堕胎される胎児は、生まれて、生きることが出来ない。堕胎は人為的なものだ。 人為的な死を認めないなら、堕胎も認めるべきではないだろう。また、人為的な死を認めないなら、人為的な生も認めるべ…
知識の豊富な人の本だから、まあ、それなりには面白い。読んで損はしないと初めに断っておこう。レッスンというタイトルがついているものの、押しつけがましさは全くない。その上、対談形式なので大変わかり易い。 読書に対して何を求めるかは人によって様々…
抑制された爽やかな声だった。論旨も明快。整然とした話し方だ。学生からの質問に対しても、一旦は質問者を持ち上げておいてから、自説を諄々と説く。ユーモアもあり、リズミカルに笑い声を誘い出している。少し耳を慣らすと、口吻(こうふん)に締まりがな…
「安楽死」を問う! 1 山野健一郎 高齢寝たきり老人が注射をキッカケにして安らかに死んだ旨の話よく聞くけど、これって何なんだろう? さらに、家族は医者を問いたださないし、責めないらしい。 家族の様子を察して医者が気を利かせて安楽死させているのか…
丸谷才一の『思考のレッスン』(文藝春秋)を読み終えているのだが、書評が上手くまとまらないので、次号に回すことにした。原稿に困った時は『千日の瑠璃』に限る。 語り手は、会社帰りの工員が砂利道に落とす「影」である。 私を足枷のように引きずりなが…
【※便宜上、論旨と関係ない箇所は割愛した】 小野不一 オランダで「安楽死法」が成立。世界初。これによって12歳以上の安楽死が合法化される。私は断固、反対する。 yamabiko 国家レベルではオランダが初めて安楽死を合法化した。以下がその条件。 1.患者本…
ロバート・B・パーカーに厭(あ)きるようになれば、リューインを読む時期に差し掛かっているといってよい。就中(なかんずく)、パーカーが紡ぎ出す会話が好きで、ついついシリーズ物に手を伸ばしている人にとってはウッテツケだ。 『A型の女』(早川文庫)…
ダンプに自転車200メートル引きずられたが……女性、奇跡的に助かる(朝日新聞 2001-04-06) ▼走行中のダンプカーの車体の下から人の頭と自転車が見えたんだってさ。見つけたのは対向車線を走っていたパトカー。20〜30km程度のスピードだったのが幸いしたとの…
野球解説者に反論するアナウンサー/せいやん せいやんに、すり寄るオナゴ/yamabiko ダンナより毛深い奥様/山野健一郎 社長より立派な車に乗る新入社員/山野健一郎 古書店主をイジメる駄洒落オヤジ/小野不一 返球がピッチャーの投球よりも速いキャッチャ…
編集部メーリングリストで読点の話題が出た。迂闊なことに私が気づかなかったことを教えてもらった。何通かのやり取りの中で 「文は人なり、文は一字一句、句読点の付け方まで、ひとの表現である、ということを尊重すべきであろう」 との指摘があった。私は…