古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

畠山清行、J・クリシュナムルティ


 1冊挫折、1冊読了。


 挫折23『秘録 陸軍中野学校』畠山清行著、保阪正康編(番町書房、1971年/新潮文庫、2003年)/小野田寛郎の著作を読んで陸軍中野学校に興味を覚えたのだが、やはりこの手の本は戦史が多くて挫けた。100ページまで。中野出身者は戦後も沈黙に徹していたため、その全貌は今尚明らかにはなっていないようだ。様々な誤解もあるようだが、一つのエリート教育として見れば稀有な事例であると思う。小野田寛郎がそれを体現している。


 48冊目『英和対訳 変化への挑戦 クリシュナムルティの生涯と教え』J・クリシュナムルティ/柳川晃緒〈やながわ・あきお〉訳、大野純一監訳(コスモス・ライブラリー、2008年)/日本では初となるクリシュナムルティのDVDブックである。DVDはまだ観ていない。体調をととのえてから臨む予定である(笑)。DVDの収録時間は2時間半。これに130ページほどの英和対訳テキストが付いているのだから、2700円はお買い得であると思う。表紙カバーの印刷状態が非常に悪い。また、大野の悪い癖でコスモス・ライブラリーの営業姿勢が鼻につく。クリシュナムルティの生涯を辿り、撮影の舞台裏を紹介する内容となっている。これで、クリシュナムルティ本は27冊目の読了。