書評:日本史
・『勝海舟』子母澤寛 ・『青い空』海老沢泰久 ・日清戦争に反対した勝海舟・『海舟語録』勝海舟 ・『武士の娘 日米の架け橋となった鉞子とフローレンス』内田義雄 青春時代の15年間を私は江東区の亀戸で過ごした。道産子ではあったが、生来の口の悪さもあっ…
ある時代の常識が、時を経て異様な姿となって現れてくることは決して珍しくない。むしろ多いくらいだ。岸田秀はこれを「共同幻想」としてバッサバッサと斬り捨てている。 岸田によれば「アメリカは強迫神経症(強迫性障害)」で「日本は精神分裂病(統合失調…
込み入った話題が多く一般向けではない。またテーマが曖昧なため、締まりを欠いた内容となっている。歴史の断片を取り上げることに異論はないが、意味性・物語性を示さなければ些末な事実で終わってしまう。 中ほど以降は飛ばし読みのため、思いつくままに書…
では、明治維新のおさらいをしておこう。 ・1840年 阿片戦争 ・1841年 中濱万次郎、太平洋を漂流しアメリカ船に救われる。 ・1851年 土佐漁民中濱万次郎ら、アメリカ船に送られて琉球に上陸する。 ・1853年 黒船来航 ・1854年 日米和親条約 ・1858年 安政の…
海老沢泰久の『青い空』に引用されていた一冊。そうでもなきゃ、こんな本を手に取ることはなかったことだろう。 日本人の精神風景を考える上で寺請制度は無視できない。ま、面倒だとは思うが、以下のテキストをよく読んでもらいたい。では、予習の時間だ―― …