1冊挫折、2冊読了。
挫折22『戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する』梶井厚志(中公新書、2002年)/どうも、文章が鼻について仕方がない。時折挿入されるユーモアもひねりが効いていない。人生の営みをも「戦略」で捉えているところに原因があるのかもしれない。3分の2で挫ける。
46冊目『世界の「聖人」「魔人」がよくわかる本』一条真也監修、クリエイティブ・スイート編(PHP文庫、2008年)/クリシュナムルティの記事があったので読んでみた。該当箇所はわずか2ページのため問題外。軽い内容で暇つぶしには最適。この手の本は必ずと言っていいほど、ところどころに危うい記述がある。知らない人物の方が多かった。
47冊目『そうだったのか! 現代史』池上彰(ホーム社、2000年/集英社文庫、2007年)/4月の課題図書。知っているようで知らないのが現代史である。学校で習わないからね。よく目が届いていて勉強になった。イスラエルの件(くだり)は少々物足りないが、それ以外は面白かった。エピソードもふんだんに盛り込まれていて、まるで現代史の織物だ。池上彰は非常にバランス感覚の優れた人物であることが窺える。オイルショックからアフガン紛争〜イラク戦争に至る経緯を初めて知った。また、世界が暴力とマネーで動いていることもよく理解できる。