古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『焼身』宮内勝典

ベトナム政府と、圧倒的な軍事力で蹂躙してくるアメリカに抗議するため、ガソリンをかぶってわが身を焼いたのだという。ふるえがきた。誇らしかった。噴きあがる炎が、まったく異なる精神のかたちに見えた。蓮の花のようなアジアの思想が、過激なまでに開花…

造反議員への処分

郵政民営化法案に反対した自民党造反議員への処分が、間もなく行われようとしている。先の衆院選で「改革」を支持した多くの国民がじっと見つめていることを、自民党は自覚すべきだ。 信賞必罰が政道の本分だ。処分を甘くすれば、先の衆院解散の大義名分が立…

「ロス疑惑報道の95%はウソだ! 三浦和義氏」リンク集

PJニュース

『SAS戦闘員 最強の対テロ・特殊部隊の極秘記録』アンディ・マクナブ/伏見威蕃訳

好作品。途中、間を空けて読んでしまったために、その多くを失念(笑)。 ロクでもない少年が、特殊部隊の一員となるまでの自伝。とにかく、翻訳が素晴らしく、文体に違和感を覚えることがない。 下巻の途中に、やや中だるみはあるものの、全体の印象を損な…

アンディ・マクナブ

ある程度の素質さえあれば、劣悪な兵隊というものはいない。いるのは劣悪な教官だけだ。 【『SAS戦闘員』アンディ・マクナブ:伏見威蕃訳(早川書房、1997年)】

北御門二郎

【きたみかど じろう】 熊本県生まれ 1913-02-16〜2004-07-17 翻訳に大切なことは、原書に感動し、読者とその喜びを分かち合いたいと思うこと。だから、トルストイが涙して書いたところは、私も泣いて訳します。 【読売新聞夕刊 2005-10-07】 非国民のすすめ…

杉村太蔵のインパクト

自民党が衆院選に勝ち過ぎた象徴として、メディアに持てはやされている。当選直後のコメントが意図的に何度も繰り返して報じられ、その度に私は腹を抱えて笑っている。 賛否両論で日本を沸かせるたあ、この若造、只者じゃないね(笑)。取り敢えず、批判は措…