古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

アナロジー

アナロジーは死の象徴化から始まった/『カミとヒトの解剖学』養老孟司

・『唯脳論』養老孟司 ・霊界は「もちろんある」 ・夢は脳による創作 ・神は頭の中にいる ・宗教の役割は脳機能の統合 ・アナロジーは死の象徴化から始まった ・ヒトは「代理」を創案する動物=シンボルの発生 ・自我と反応に関する覚え書き・『完全教祖マニ…

現実認識は「自己完結的な予言」/『クラズナー博士のあなたにもできるヒプノセラピー 人生を成功に導くための「暗示」の作り方』A・M・クラズナー

一般向けに書かれた催眠療法の入門書である。中盤からは結構難解。 昨今は、科学的な検証性や論理的な整合性を欠いたものを「トンデモ」と嘲笑う風潮が見られるが、少しばかり優(まさ)っている知識に任せて小馬鹿にしているだけのレベルだ。大体が専門バカ…

世界大恐慌 ドラッカー19歳/『ドラッカー入門 万人のための帝王学を求めて』上田惇生

そろそろピーター・F・ドラッカーを読もうと思い立ったのだが、いずれの内容も重量級と察して本書を選んだ。正解だった。上田惇生は、ドラッカー作品の大半の翻訳を手掛け、ドラッカー本人とも親交があったという。やや礼賛が勝ちすぎていて鼻につくがこれは…

アナログの意味/『コンピュータ妄語録』小田嶋隆

・アナログの意味 ・アイコンとは コンピュータ用語の辞典。これは本の体裁がダメ。新書版サイズの辞書として作るべきだ。そうすりゃ、騙されて購入する人々も増えたことだろう。驚いたことにネタ満載と思いきや、まともな辞書としても使える内容となってい…