2010-04-11から1日間の記事一覧

スパイの嚆矢はトロイの木馬

世間一般には、キリストが生まれる1200年も前のこの『トロイの木馬』事件がスパイのはじめとされている。しかし、エジプトの歴史をたずねると、それよりも二千数百年前、紀元前3600年から3400年前に、ある将軍が兵士200人を粉袋に縫いこんで、包囲中の城壁内…

渇いた大地にまいた種 アフガンから届いた命の写真

伊藤和也の生と死は、何と多くの言葉を生んだことだろう。 菜の花畑の笑顔と銃弾 中村哲

文庫化『壊れた脳 生存する知』山田規畝子(角川ソフィア文庫、2009年)

三度の脳出血で重い脳障害を抱えた外科医の著者。靴の前後が分からない。時計が読めない。そして、世界の左半分に「気がつかない」……。見た目の普通さゆえに周りから理解されにくい「高次脳機能障害」の苦しみ。だが損傷後も脳は驚異的な成長と回復を続けた…

『ロシアのユーモア 政治と生活を笑った300年』川崎浹(講談社選書メチエ、1999年)

「共産主義時代にも盗みはあるでしょうか」「ないでしょう。社会主義時代にぜんぶ盗まれていますから」体制にとって「危険な世論」でありつづけたアネクドートは、口から口へと広まる。辛辣に権力を嗤いつづけたロシア人の過激な「笑い」を通して、ピョート…

スーザン・ソンタグ

1冊読了。 54冊目『他者の苦痛へのまなざし』スーザン・ソンタグ/北條文緒訳(みすず書房、2003年)/戦争写真に関する哲学的考察が繰り広げられる。しなやかで強靭な鞭(むち)のような知性が読者に襲い掛かってくる。無惨な映像を目の当たりにした時の心…

「考えること」は「わかること」ではない

小林●ぼくら考えていると、だんだんわからなくなって来るようなことがありますね。現代人には考えることは、かならずわかることだと思っている傾向があるな。つまり考えることと計算することが同じになって来る傾向だな。計算というものはかならず答えがでる…