古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『世界反米ジョーク集』早坂隆

ジョークに期待しない方がよい。品もないし、面白くもない。大事なのは「世界中でジョークにされているアメリカ」という事実だ。 タイトルと内容がそぐわない。軽い気持ちで手に取らせて、アメリカの現実を教えようとしたのかも知れない。「アメリカが世界で…

INAX

数日前に営業の電話があった。若い女性がテレアポ・マニュアルを読み続ける。一区切りついたところで、「法改正によって、最初に営業目的を告げなくてはならないことを知ってる?」と訊いた途端、電話が切れていた。INAXのテレフォンアポインターは非常にレ…

NTTコミュニケーションズ

ここのところ電話営業が多い。NTTコミュニケーションズを名乗っているが、下請け企業だろう。必ず「電話料金がお安くなります」と明るい声で言う。私は「間違いなく安くなるんだろうな? だったら契約しようじゃねえか! で、内は光電話なんだけど、どれぐら…

『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』佐藤優

「国士」という古臭い言葉を思い出した。日露外交の最先端で働く外務官僚が、なぜ逮捕され服役するに至ったのか? 外務省組織の力学と、外交のディープな世界が赤裸々に綴られている。 取り調べの段階で、西村氏の目が挑戦的に光った。 「あなたは頭のいい人…

Britain's Got Talent(ブリテンズ・ゴット・タレント)

直訳すると「イギリスにある才能」というテレビ番組。手っ取り早く言うと「素人のど自慢イギリス版」。SNSでConnie Talbot(コニー・タルボット)の動画が紹介されていた。実は以前見たことがあったが、如何せん歌を聴くまでに至っていなかった。コニーちゃ…

『日本の税金』三木義一

今後の政治テーマとして税金がピックアップされてくることもあり、読んでみた。著者は立命館大学の教授。文章がわかりやすく、質の高い市民講座を受けているような印象を受けた。税法の複雑性と不公平性がよく理解できる。ガソリン暫定税率にも触れており、…

『獄窓記』山本譲司

予想していたとはいえ、やはり『累犯障害者 獄の中の不条理』の後に読んでしまうと、インパクトの弱さが否めない。それでも、文章の上手さでぐいぐい読ませる。先に読んでいれば、それなりの衝撃を受けたことだろう。 自伝的色彩が強く、菅直人氏の秘書にな…

橋下知事 vs 黒岩キャスターの論争 2008年2月

フジテレビの番組だろう。黒岩キャスターというのは、ジャーナリズムという座布団の上で踏ん反り返っているような手合いだ。とにかく礼儀知らずで生意気。にやけた表情もいけ好かない。橋下氏は、メディアとの対決色を鮮明にすることで、自分の政策を示すと…

後期高齢者医療制度

日刊ゲンダイがフォローしている記事がわかりやすい。 日刊ゲンダイ

モンスターペアレントの実態/『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』福田ますみ

・モンスターペアレントの実態 ・『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』その後 ・真相は藪の中・『実子誘拐ビジネスの闇』池田良子 ・『ポリコレの正体 「多様性尊重」「言葉狩り」の先にあるものは』福田ますみ 今時は教員になんかなるもんじゃないね…

日高晤郎の『日と月と刀』評

STVラジオの人気番組で紹介されていた。星は4.5だが、句点がないことと、オノマトペの使用を批判している。ポッドキャストを聴けるのは今週中か。ポッドキャスト→私の本棚。 日高晤郎ショー

『ビヨンド・リスク 世界のクライマー17人が語る冒険の思想』ニコラス・オコネル

・『星と嵐』ガストン・レビュファ ・『神々の山嶺』夢枕獏 ・『狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死』佐瀬稔 ・『ビヨンド・リスク 世界のクライマー17人が語る冒険の思想』ニコラス・オコネル・『そして謎は残った 伝説の登山家マロリー発見記』ヨッ…

沖田事件国家賠償訴訟

電車内で携帯電話を使用していた女性に注意をしたところ、痴漢とでっち上げられ現行犯逮捕。被害男性が実名で裁判の経緯を綴っている。 沖田事件国家賠償訴訟 痴漢えん罪でっち上げ事件国家賠償訴訟

『青い空』海老沢泰久

・『殉教 日本人は何を信仰したか』山本博文 ・『勝海舟』子母澤寛 ・『青い空』海老沢泰久・『庶民信仰の幻想』圭室文雄、宮田登 ・『黄金旅風』飯嶋和一 ・『日本人のための宗教原論 あなたを宗教はどう助けてくれるのか』小室直樹 ・『氷川清話』勝海舟 …

『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』ジェームズ・R・チャイルズ

・『新・人は皆「自分だけは死なない」と思っている』山村武彦 ・『人が死なない防災』片田敏孝 ・『無責任の構造 モラルハザードへの知的戦略』岡本浩一 ・『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』ジェームズ・R・チャイルズ・『生き残る判断 生き…

『累犯障害者 獄の中の不条理』山本譲司

・『消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』高橋和巳 ・『累犯障害者 獄の中の不条理』山本譲司・『自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』佐藤幹夫 ・『永山則夫 封印された鑑定記録』堀川惠子 ・『オープンダイアローグとは何か』斎藤環著…

植草被告、徳間書店に勝訴=「アサヒ芸能」記事で賠償命令−東京地裁

ほかにも痴漢行為があったとの週刊誌「アサヒ芸能」の記事で名誉を傷つけられたとして、エコノミスト植草一秀被告(47)=2審で実刑、上告=が発行元の徳間書店に2200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は21日、190万円の支払いを命じた。 村田渉…

ラーメンズ/NHK「トップランナー」

小林賢太郎の世界観が面白い。太田光と対談させてみたいものだ。 http://www.youtube.com/watch?v=yqPIHdVkAbI http://www.youtube.com/watch?v=W11VDsqi4eo http://www.youtube.com/watch?v=9zUi3jR3Cr8 http://www.youtube.com/watch?v=TiKiS1D3DII

『偽善系 やつらはヘンだ!』日垣隆

日垣氏は『「買ってはいけない」は嘘である』で名を馳せた人物。左翼系人権派をこき下ろしたコラムが多いが、決して右寄りではない。ここがミソ。徹底した取材を基にして、「普通の感覚」で切り捨てている。後味が悪くないのはそのためだ。社会問題、少年法…

『議論のウソ』小笠原喜康

文章がやや生硬なのは大学教授のせいか。メディア・リテラシーの手引きといった内容。私としては少々物足りなかった。「権威のウソ」と題して、『ゲーム脳の恐怖』というベストセラーを俎上(そじょう)に乗せて、バッサバッサと切りまくっている。ゲームを…

『仕掛け、壊し、奪い去るアメリカの論理 マネーの時代を生きる君たちへ 原田武夫の東大講義録』原田武夫

最近の日米関係を通して綴る金融経済入門。右ページが全て用語解説となっていて初心者でもわかりやすい構成。著者は元外務官僚で、政治の舞台裏からアメリカの意図を読み解いている。尚、この講義は正規単位として認められている。アメリカの巧妙な手口は、…

スポーツ界では殺人が横行しているのか?

#27-1と#27-2を見よ。二宮清純氏の発言に恐れをなす宮崎哲弥氏に注目。 博士も知らないニッポンのウラ

高村薫

今、ミステリーも純文学も含め、すべての作家が直面している最大の問題は、私たちが共有している言葉の数の減少だ。ある時期まで、小説にひとつの言葉を書けば、大方の日本人が言語空間を共有できた。21世紀には確実にそれが減っていく。世界を、人間を表す…

帰還兵の80%心にダメージ/元米大佐・外交官アン・ライトさん

「イラクやアフガニスタンからの帰還米兵の80%が精神的ダメージを受け、正常に判断できる状態ではない」。元米陸軍大佐・元外交官のアン・ライトさん(61)が11日、沖縄市のくすぬち平和文化館で講演し、米国帰還兵局の統計データなどを報告。「軍がカウン…

日本のTV報道がいかに腐っているか

淡々としているが、実に内容の濃い議論である。後で要点をまとめる予定。

中日新聞の特集記事が素晴らしい

静かではあるが、断固たる態度でペンを握っている姿が目に浮かぶようだ。ジャーナリズムの魂は「勇気」にある。決して安易な批判ではなく、トヨタへの熱い思いが「諫言」となっているのだ。 トヨタの足元

楽天ブログで「言葉狩り」始まる

楽天ブログに書けない“NGワード”

『海馬 脳は疲れない』池谷裕二、糸井重里

・『海馬 脳は疲れない』池谷裕二、糸井重里・『進化しすぎた脳 中高生と語る〔大脳生理学〕の最前線』池谷裕二 ・『脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?』池谷裕二 ・『できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬』池谷裕二 ちょっ…

丸山健二の豪語

最新作『日と月と刀』(上下)について、日本経済新聞に寄稿した模様。梅田望夫氏が紹介していた。随分と豪語している(笑)。 著作の反響、将棋をめぐる感想、「日と月と刀」

公文

いわゆる「公文式」というヤツ。小学生の塾。「5月無料体験学習受付中」のパンフレットがやたら投函されている。ご丁寧にビニールの封筒まで使っていて、ゴミの分別を強制されているような気分だ。この一週間で三度入っていた。特定の場所が記載されてないの…