古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「サルサ・ノ・ティエネ・フロンテラ(サルサに国境はない)」オルケスタ・デ・ラ・ルス

オルケスタ・デル・ソルの弟分としてデビュー。1984年結成。1993年にはグラミー賞にノミネートされ、同年、国連平和賞を受賞。ラティーノからも圧倒的な支持を得る。このライブ動画を見ても堂々たる自信に溢れている。と言うよりは、よりサルサの精神を忠実…

CD『新版 バッハ大全集』

全6巻で何と110枚組。値段は17万3250円也。ジャパネットたかたで販売してくれないかな。尚、『マタイ受難曲』はカール・リヒター指揮のものではない。ま、愛好家ならとっくに持っているだろうからね。戦略上手。べら棒な値段に感じるが、1枚あたり1575円だか…

安部芳裕、サイモン・シン、立川武蔵

1冊挫折、2冊読了。 『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』安部芳裕/ただのトンデモ本だった。徳間書店の5次元文庫ってえのあ、トンデモシリーズのようだ。景気が冷え込んでいるからといって、ここまで開き直っていいものだろうか? 極端な単純化に…

「ロマンス」ガロ

私が小学4年生の頃のヒット曲。メランコリックな曲調と、性別が行方不明になりそうなハイトーンボイスに痺れた。荒井由実のファーストアルバム『ひこうき雲』が出たのもこの年で、ニューミュージックのはしりと言っていいかも知れない。3人のコーラスが美し…

ネアンデルタールは、ほんとうに滅んだのか

真の宗教的思索とは、かくあるべきか。 ネアンデルタールは、ほんとうに滅んだのか

モンティ・ホール問題/『夜中に犬に起こった奇妙な事件』マーク・ハッドン

・モンティ・ホール問題 ・なぜ夜空は暗いのか?・『くらやみの速さはどれくらい』エリザベス・ムーン ・『ストーンサークルの殺人』M・W・クレイヴン・ミステリ&SF アスペルガー症候群(発達障害)の少年が主人公。自閉的傾向はあるものの、IQはかなり高い…

完全実録! 夜回り先生 水谷修

http://jp.youtube.com/watch?v=BkuBuCrR_EI http://jp.youtube.com/watch?v=gCbRRmaidro http://jp.youtube.com/watch?v=YXUL9kAeLcA http://jp.youtube.com/watch?v=IPn-FgizbvE http://jp.youtube.com/watch?v=ihoc-9KSwZw http://jp.youtube.com/watch?v…

米国における天地創造と進化論/『神と科学は共存できるか?』スティーヴン・ジェイ・グールド

同じクリスチャンでも欧米には落差がある。アメリカはモルモン教に見られるように原理主義的であり、独善的だ。 ・モルモン教 そのため、米国が行う蛮行は“正義の名の下”に実行され、「神が書いたシナリオ」として事後承認される。主よ、あなたは後出しジャ…

わずか9行で描かれる戦争と平和の物語/『石垣りん詩集』

「愛読書は石垣りんの詩集です」と語る女性がいれば、それだけで私はいっぺんに好きになってしまうことだろう。石垣りんの詩は、生活という大地にしっかりと足を下ろし、足の指が大地を鷲づかみにしているような力感に満ちている。そして、時にはこんな素敵…

藤原正彦

1冊読了。 『天才の栄光と挫折 数学者列伝』藤原正彦/明晰な文章で天才数学者達を素描している。大雑把に言ってしまえば、エッセイ風味の評伝というところだろうが、実際はそんなレベルではない。劇的な小説や、優れた紀行文の要素すらある。ソーニャ・コワ…

架空請求データベース

架空請求データベース

石垣りん

1冊読了。 『石垣りん詩集』/4冊の詩集からピックアップして一冊に編んだもの。石垣りん入門といってよい。ブログを読み返していたところ突然、「女湯」を全文読みたくなった。生活という大地にしっかりと足を下ろし、赤裸々な心情が綴られている。よく見せ…

「わかれ 詠訣」BUZZ

中学生の頃、よく聴いた名曲。死を宣告された恋人とのやり取りから、私は人生を学んだ。ゾッとさせられた後の感動が深い余韻を残す。泣きたくなるほど懐かしいね。 http://jp.youtube.com/watch?v=JEqfaucyKTs

辛淑玉

1冊挫折。 『怒らない人』辛淑玉(しん・すご)/半分ほど飛ばし読み。もったいない本である。在日朝鮮人として日本で生まれ育った苦労が書かれている前半がまるでダメ。例えば、転校が多かった小学生時代の作法として、紹介を終えて座席に着く前に、一番の…

間違えやすい日本語

がんばれ凡人!

「虹」「ひまわり」福山雅治

福山雅治は、ミュージシャンとしては細切れの仕事が多い。コストパフォーマンスが優れていると言うべきか。昔は中途半端な曲が多かったが、この2曲は素晴らしい。「ひまわり」は前川清に提供した曲。こちらも味があってよい。

「サム・スカンク・ファンク」ブレッカー・ブラザーズ

1978年発表。この曲も結構、テレビ番組で使われている。アルバム『ヘヴィ・メタル・ビ・バップ』にもこのライブ演奏が収録されている。この曲を聴きたくてレコードを買ったのが二十歳の頃。CDも持っている。スピードとキレが堪らない。

「国道沿いのワゴンの中で」BORO

こんな曲まであるのだから、YouTube恐るべし。BOROの声は、やはりいい。磨り減るまで聴いたレコードの一枚。地味だが、バックコーラスもイカしてる。 http://jp.youtube.com/watch?v=vUGG5x2qg3I BORO 罪

ダンカン・ワッツ、スティーヴン・ジェイ・グールド、安藤寿康

3冊挫折。 『スモールワールド・ネットワーク 世界を知るための新科学的思考法』ダンカン・ワッツ/マーク・ブキャナンとアルバート=ラズロ・バラバシの前に読むべきだった。順番を誤ると読めなくなる代物である。30ページほどで断念。 『神と科学は共存で…

開祖や教団の正統性に寄りかからない/『仏教は本当に意味があるのか』竹村牧男

・開祖や教団の正統性に寄りかからない ・歴史的真実・宗教的真実に対する違和感 大乗仏教運動の意味を思索し、捉え直そうとする内容。この姿勢がいい。 私は、その宗教の開祖であることだけをもって、あるいは教団の正統性だけをもって、無条件にその価値が…

私鉄不動産複合体財閥企業がつくった東京の山の手/『山手線膝栗毛』小田嶋隆

私は今から20年ほど前に上京したのだが、まず驚かされたのは東京という巨大な街の格差であった。もうね、電車の種類によって、着ているものから顔つきまでが違っているのよ。新玉川線(現在は東急田園都市線)=ブティック、東武亀戸線=洋品店ってな感じだ…

マーク・ハッドン

1冊読了。 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』マーク・ハッドン/それにしてもタイトルが酷い。「夜中に犬に」ってえのあ、何とかならなかったのかね。内容は、自閉症の少年が隣家の庭で殺された犬の事件を追うもの。ただし、ミステリではない。主人公の少年…

「嵐が丘」ケイト・ブッシュ

ケイト・ブッシュのデビュー曲(1978年1月20日)。19歳でこの歌唱力は凄い。今でも時折、テレビ番組の挿入曲として耳にすることも多い。イメージ的には鳥居みゆきとよく似ている。エミリー・ブロンテの原作ではなく、テレビドラマをモチーフに作られた曲。サ…

竹村牧男

1冊読了。 『仏教は本当に意味があるのか』竹村牧男/大乗仏教が「文学運動の中で自覚された仏を積極的に語った」とする試論が斬新。また、初期経典である『スッタニパータ』に大乗の萌芽が見られるという視点も実に興味深いもの。そこそこ面白いのだが、著…

サンマリノ共和国の勝訴確定 週刊新潮名誉毀損訴訟で最高裁決定

サンマリノ共和国の駐日大使館がカジノを運営しているかのように報じた週刊新潮の記事で名誉を傷つけられたとして、同国が発行元の新潮社に5000万円の損害賠償などを求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は21日、新潮社側の上告を退ける決…

「地球温暖化詐欺」BBC製作

[:movie]

アキレスと亀/『無限論の教室』野矢茂樹

「アキレスと亀」はゼノンのパラドックスの一つ。ここから無限を探る―― 「無限の命令系列です。果たしてアキレスはこの命令を完了できるか。不可能です。われわれは無限回の命令をやり遂げることなどできません。終わりがないからです。このように、アキレス…

「青空」渡辺美里

これは忘れ難いプロモーションビデオ。録画したものを軽く200回以上は観ている。取り立てて渡辺美里の顔が好みというわけでもないのだが、この表情の豊かさは凄い。最初っから最後まで顔アップのみ。それでも目が離せない。釘付け。それも五寸釘で。最近はち…

もみじ

携帯で撮影したため、あまりキレイではない。多摩御陵にて。

国会議員の4分の1が世襲議員/『洗脳護身術 日常からの覚醒、二十一世紀のサトリ修行と自己解放』苫米地英人

私が読んだ途端、絶版になってしまった。さすが古本屋というべきか。ただし、商魂逞しいベッチー先生なんで「オーディオブックCD」の方はまだある。『洗脳原論』の実践編といった内容で硬質な文章。 洗脳とは、「自由に取捨選択できない価値観」ということが…