1998-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「一人ならじ」山本周五郎

「戦場では幾千百人となく討死(うちじに)をする、誰がどう戦ったか、戦いぶりが善かったか悪かったか、そういう評判は必ずおこるものだ、わたくし一人ではない、なかにはそういう評判にものぼらず、その名はもとより骨も残さず死ぬ者さえある、そしてもの…

「薯粥」(『一人ならじ』所収)山本周五郎

中々、本を読む時間がなく、読んだとしても書評を書くほどの衝動が湧いてこないので(笑)、若き日の覚え書きを記し、所感を残しておこうと思う。 〈梶井図書介(ずしょのすけ)との一本勝負に勝ち、城主・水野監物(けんもつ)忠善から食禄500石で師範にと…

『一人ならじ』山本周五郎

常在戦場の覚悟と生きざま 人にどう見えるかではない。自分がどうあるかである。 メディアの発達はテレビ全盛の時代を招来し、活字文化などは脱ぎ捨てられた靴下ほどの位置に追いやられてしまった。そして情報化社会は人間同士のふれあいを不要なものへと貶…