2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧
昨年に引き続き、2009年に読んだ本ランキングをお届けする。読むに値せぬものは掲載せず。読了したものは140冊で挫折が100冊だから、打率は5割3分3厘となる。昨年1位のレヴェリアン・ルラングァ著『ルワンダ大虐殺 世界で一番悲しい光景を見た青年の手記』と…
恋愛モノの自己啓発本を書いている人物と同姓同名のため注意を要する。 古代中国の祭祀では、わらの犬を捧げ物にし、祭りが済んで用がなくなると、踏みつけられて捨てられた。「天地自然は非情であって、あらゆるものをわらの犬のようにあつかう」(老子)。…
脳の世界
世界各地を飛び回るクリシュナムルティが、インド・アメリカ・イギリスの各学校に宛てて書いたメッセージが収められている。1978年9月から1980年3月分。いずれも簡にして要を得た文章で、クリシュナムルティの思想を理解しやすいものにしている。いつもの挑…
1冊読了。 140冊目『鳥 デュ・モーリア傑作集』ダフネ・デュ・モーリア/務台夏子〈むたい・なつこ〉訳(創元推理文庫、2000年)/いやはや、デュ・モーリアがこれほど面白かったとは。まさに一生の不覚といってよい。8篇収められているが、一流作家8人を集…
これは凄い。“物語の万華鏡”に陶酔させられることを請け合おう。一篇一篇が珠玉そのもの。いやあ溜め息しか出ない(笑)。とにかく楽しんでくれ、としか言いようがないね。 8篇で537ページから成っている。もうね、一人の作家が書いたとは思えないほどバラエ…
人間は、失敗するのが怖いのと同時に成功することも恐れているのです。 「物事がうまくいくこと」「成功すること」を怖がる人たちがいます。 これを「成功回避型傾向」といいますが、成功に伴って、厄介なことが発生してくる可能性がある場合に、成功を自分…
本にも、やはり「強い本」と「弱い本」の二通りがあり、それは、良い本と悪い本とか、面白い本と面白くない本という分類よりも、より根源的なのだ。 たとえば、村上春樹はそこそこに面白いが、弱い。彼の本は、こっちが風邪をひいて弱っているときでも読めて…
水晶の如く硬質で透明な文体、時折奏でられる叙情、そして一筋縄ではゆかないストーリーを揺るがぬ構成が支える。これがヤスミナ・カドラの世界だ。アルジェリア軍の元将校が描く物語は、ピアノソロのように流麗で、控え目に弦楽器が配されている。あるいは…
1930年刊行の大衆社会論の嚆矢。20世紀は、「何世紀にもわたる不断の発展の末に現われたものでありながら、一つの出発点、一つの夜明け、一つの発端、一つの揺籃期であるかのように見える時代」、過去の模範や規範から断絶した時代。こうして、「生の増大」…
読まずに批判、中傷、誹謗されつづけたハイエクの主著。新自由主義の古典。第二次戦時下のイギリスでケインズ政策がナチズム、スターリニズム、社会主義と同様なべてファシズム(全体主義)にいたる道だと喝破し、大論争を巻きおこした問題作。自由を、市場…
DVDは2時間半で、日本語と英語の字幕つき。 暴力へと条件づけられた人類の意識の変容を促すべく、イギリス、スイス、インド、アメリカをまわり、講演・討論を行ない、個人的面談に応じ続けた“世界教師”クリシュナムルティ。その90年にわたる生涯のあらましを…
1冊読了。 139冊目『クリシュナムルティ・目覚めの時代』メアリー・ルティエンス/高橋重敏訳(めるくまーる、1988年)/メアリー・ルティエンスによる伝記三部作の第一作。翻訳は『クリシュナムルティ・実践の時代』(めるくまーる、1987年)が先だった模様…
Wikipedia 水飲み鳥 永久機関の話 永久機関? 平和鳥の熱力学的考察 永久機関と磁石 「永久機関」としか思えない発電装置が報道される 【コメント欄が面白い】 「永久機関」を堂々と報じるマスメディアの危機
・『生と覚醒(めざめ)のコメンタリー 1 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ ・あらゆる蓄積は束縛である ・意識は過去の過程である ・思考の終焉・『生と覚醒(めざめ)のコメンタリー 3 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナム…
Dame Daphne du Maurier/1907年5月3日-1989年4月19日 ロンドン生まれ。祖父はフランスから移り住んだ人気画家、父は『ピーター・パン』の作者、J・M・バリーとも親交のあった有名俳優という芸術家一族に育つ。自立のために小説家を目指し、20代のころ後の映…
この世の終わりが来たようなある奇妙な夕焼けの晩、19世紀ロンドンの一画サフラン・パークに、一人の詩人が姿をあらわした。それは、幾重にも張りめぐらされた陰謀、壮大な冒険活劇の始まりだった。日曜日から土曜日まで、七曜を名乗る男たちが巣くう秘密結…
クリエイティブ・タブロイド・ウィズ・ディー 【動画あり】
チャーリーは生まれながらの外交官だ。戦いよりも話し合いを好むが、それも当然で、喧嘩はえらく苦手なのだ。この10年で彼は一度だけ揉め事に巻き込まれたのだが、それは話し合いを拒む犬に出会った時だ。 【『チャーリーとの旅』ジョン・スタインベック/竹…
自分の非を絶対に認めず、自己正当化のためにうそをついて周囲を傷つける“邪悪な人”の心理とは? 個人から集団まで、人間の悪の本質に迫るスリリングな書! M・スコット・ペック
・『生と覚醒(めざめ)のコメンタリー クリシュナムルティの手帖より 1』J・クリシュナムルティ ・あらゆる蓄積は束縛である ・意識は過去の過程である ・思考の終焉・『生と覚醒のコメンタリー 3 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ 「…
「言葉は極めて重要だ。そして銃器のように危険でもある。私は記者を観察している。このメディアは正しい質問をしているのか。ジェフを応援しているのか。そうでないのか。新聞記者は戦争を始めることができる。意図を持てば世の中を危険な方向に導けるのだ…
・『生と覚醒(めざめ)のコメンタリー クリシュナムルティの手帖より 1』J・クリシュナムルティ ・あらゆる蓄積は束縛である ・意識は過去の過程である ・思考の終焉・『生と覚醒のコメンタリー 3 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ ・…
この翻訳で採用された「一体化」という訳語はあまり原文の意味を伝えているとはいえません。新装版になったのですが、旧版の翻訳はもとのままです(直すのかなと期待したのですが)。 identification は一般的には「同一化」「自己同一化」というように訳さ…
思えば、20世紀の芸能界には、この種の、転落そのものが芸風であるみたいなタレントさんがもっとたくさん活動していた。彼らは、不倫、失言、三角関係、ドタキャンぐらいの軽微な逸脱行動を端緒に芸能人としての活動を展開しはじめ、じきに、当て逃げ、踏み…
2冊挫折。 挫折99『宗教の理論』ジョルジュ・バタイユ/湯浅博雄訳(人文書院、1985年/ちくま学芸文庫、2002年)/出だしはよかったのだが、直ぐに行き詰まる。30ページで挫ける。私は気が短いので、難解な言葉に遭遇すると「お前等だけで勝手にやってくれ…
・『小林秀雄全作品 25 人間の建設』小林秀雄 ・超能力に対する態度 ・柳田國男著『山の人生』について ・聴覚を失ったベートーヴェンに何が聴こえていたのか ・生演奏の音は「感受される質」・『学生との対話』小林秀雄:国民文化研究会・新潮社編 小林●そ…
石原慎太郎都知事が18日の記者会見で、2016年東京五輪招致の最終プレゼンテーションの10分間の映像製作費として、電通から5億円を請求されていることに関し、請求額の根拠を都議会で説明するよう電通側に求めたことを明らかにした。五輪招致での都から電通へ…
「ジドゥ・クリシュナムルティ/Jiddu Krishnamurti 著作リスト」に漏れがあったので補完しておく。ついでなんで、メアリー・ルティエンス女史が書いたものをまとめて紹介しよう。 クリシュナムルティ伝記三部作 『クリシュナムルティ・目覚めの時代』メアリ…
1冊読了。 138冊目『学校への手紙』J・クリシュナムルティ/古庄高〈ふるしょう・たかし〉訳(UNIO、1997年)/クリシュナムルティ10冊目。世界各地を飛び回るクリシュナムルティがインド、イギリス、アメリカの各学校に送ったメッセージが収録されている。1…