古本屋の覚え書き

「ただ独り、不確かな道を歩め」エリアス・カネッティ

書評:趣味

迸(ほとばし)る薀蓄・溢れるトンデモ本/『古本マニア雑学ノート〔2冊目〕 愛と古書と青春の日々』唐沢俊一

副題は「愛と古書と青春の日々」。前号で紹介した作品の続編。二番煎じと侮るなかれ。筋金入りの古書マニアが披瀝する薀蓄(うんちく)の数々は、2冊の本で涸れてしまう程度のものには非ず。イラストは実弟の唐沢なをき。 何にせよマニアが著した作品の本質…

縦横無尽な面白がり方/『古本マニア雑学ノート』唐沢俊一

以前、本屋で半分ほど立ち読みをしたのだが、ちゃんと読み直してみた。いやあ面白い。北海道出身でこんな面白い人がいたとは驚き。道産子というのはわたくしのように奥床しく、ゆったりしていて、大人しい人ばかりと勝手に思い込んでいた。 副題が「人生に大…

鬼気にあらず、茶目っ気迫る古書蒐集(しゅうしゅう)癖/『子供より古書が大事と思いたい』鹿島茂

痛快な本である。おまけに愉快ときたら読む他あるまい。以前からタイトルが気になってしようがなかった本書をやっと読んだ。著者は現在、共立女子大学の文学部教授。『ユリイカ』の連載が編まれたもの。19世紀フランス小説を専門とする著者が、フランス語の…

『街の古本屋入門 売るとき、買うときの必読書』志多三郎

裏表紙の顔がいい。腕っぷしの強そうな面構えだ。しかしながら、文章は人なつっこい上に洒脱。遠慮がちに吐き出される小言には落語の小気味よさがある。 本と聞いた瞬間、あなたが想像するのは新刊書籍であろうか。それとも、いくらか手垢のついた古本であろ…