書評:障害

片麻痺患者の体性感覚/『脳のなかの身体 認知運動療法の挑戦』宮本省三

脳血管障害で左右いずれかの半身に麻痺症状が現れることを「片麻痺」(かたまひ)という。昔は半身不随といわれたが、これだと下半身なのか左右なのかがわかりにくい。 脳内の血管が詰まったり(梗塞性)破れたり(出血性)して何らかのダメージを負うと、身…

視覚の謎を解く一書/『46年目の光 視力を取り戻した男の奇跡の人生』ロバート・カーソン

視覚の謎を解く一書 道に迷うことは物事を発見するために欠かせないプロセスだ 盲目の冒険者 『奇跡の脳 脳科学者の脳が壊れたとき』ジル・ボルト・テイラー 子供の時分から「目が見えること」が不思議でならなかった。超能力や超常現象よりもはるかに不思議…

自覚のない障害者差別/『怒りの川田さん 全盲だから見えた日本のリアル』川田隆一

身体障害者が本音をぶちまけた内容。“差別される側”からの悲鳴に近い意見の数々が記されている。バリアフリーという言葉だけがフワフワと浮遊しているが、日本の現実社会は「段差」だらけであることを思い知らされる。健康で何不自由なく育った若者は、こう…

『偽善系II 正義の味方に御用心!』日垣隆

前作『偽善系やつらはヘンだ!』よりもパワーアップ。精神障害者による犯罪、日本人の死に方、佐高信批判、田中知事誕生以前の腐敗しきった長野県政(長野五輪の予算の使われ方は、官僚の感覚が窺える貴重な資料)、書評、買い物日誌と、てんこ盛りの内容。…

『獄窓記』山本譲司

予想していたとはいえ、やはり『累犯障害者 獄の中の不条理』の後に読んでしまうと、インパクトの弱さが否めない。それでも、文章の上手さでぐいぐい読ませる。先に読んでいれば、それなりの衝撃を受けたことだろう。 自伝的色彩が強く、菅直人氏の秘書にな…

『累犯障害者 獄の中の不条理』山本譲司

『消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』高橋和巳 『累犯障害者 獄の中の不条理』山本譲司 『自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』佐藤幹夫 虐待と知的障害&発達障害に関する書籍 とにかく読んでもらいたい。そして、家族や友人にも読ま…