古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2001-10-01から1ヶ月間の記事一覧

デタラメの底に覗くタフな精神/『フロスト日和』R・D・ウィングフィールド

数年前の話題作でシリーズ第2作目となる本書は714ページで厚さが何と2.6cm。ロンドンから120km離れた地方都市デントンが舞台。上司から疎(うと)まれ、部下からは蔑(さげす)まれているジャック・フロスト。以前、いくつかの書評を読んだ際に、ただの好い…

石塚公昭

・Kimiaki Ishizuka's Homepage 人形作家・石塚公昭氏の公式サイト。「作家・文士シリーズ」と題したギャラリーには江戸川乱歩や稲垣足穂、澁澤龍彦などの人形が紹介されている。作品を取り巻くシチュエーションが絶妙でため息が出る。それにも増して、作品…

小沢昭一

20世紀は車の時代で、21世紀はITの時代だって。19世紀的に生きたいな。子供のころの心に戻りたいのは保存のためなんかじゃなくて、消えそうなものと出会えば元気になれるからなんですよ。 【読売新聞 2001-10-27夕刊】

ニュース拾い読み・書き捨て 12

「焼き鳥店に『におい』差し止め命令」――神戸市垂水区の住民が、焼き鳥店から出るにおいなどが、快適な生活をする権利を侵害したとして提訴。23日、神戸地裁の判決が下った。裁判官は「強い臭気は人格権を侵害する」として原告の訴えを認め、同市の規制基準…

フライングの弁明――悪いのはパソコンの野郎なんですよ

発行が遅れたことをお詫びいたします。「逆耳はまだか!」というお叱りの声を多数寄せて頂きました。まさか、これほどの反響があるたあ思いませんでしたぜ。当マガジンは既に社会的な影響を与えるまでに読者の生活を左右しているようです。本日までに電話が1…

『LINDBERG VII』LINDBERG(リンドバーグ)

1988年に結成されたリンドバーグの7枚目のアルバム。リリースされたのは1994年。いつ購入したのか覚えてないが「清く正しく行こう」が聴きたくて買ったことを覚えている。私が持っているCD・レコードの中では最も明るい部類に入る。手持ちの物は暗いのが多い…

世界を変えゆく信念の営み/『木を植えた人』ジャン・ジオノ

小品である。わずか42ページ。しかも文字が大きいので小一時間もあれば読めてしまう。タイトル通り、木を植えた男の物語である。 我々はどんな世界に住んでいるのだろう? 同じ社会で呼吸していても千差万別の世界が人それぞれに存在する。しかも、一人の人…

ニュース拾い読み・書き捨て 14

日米同時多発本塁打(読売新聞 2001-10-06付) ▼チト不遜なタイトルだな▼海の向こうではジャイアンツのボンズ外野手が大リーグ記録タイの70号をかっ飛ばした。この3連戦で3敬遠を含む9四死球というのだから、難産の末の大記録。残り3試合は目が離せない。と…

目撃された人々 9

早稲田青空古本祭の初日は雨にたたられた。青空が顔を出した2日目に足を運んだ。場所は早稲田大学文学部傍の神社。前日が雨だっただけに結構な賑わいだった。若い女性もチラホラ見えたが、あれは早稲田の学生さんかしら。収穫はまあまあといったところ。及第…

生傷から病巣を覗いてみせる渾身のルポ/『紙の中の黙示録 三行広告は語る』佐野眞一

副題は「三行広告は語る……」。普段は目にも止めない三行広告であるが佐野の手腕にかかると恐るべき社会の現実が立ち現れてくる。ご存じのように、この手の広告はデザイナーやコピーライターを必要とすることもなく、略字などが多く使われていて、それだけに…