書評:人類学

世界中でもっとも成功した社会は「原始的な社会」/『人間の境界はどこにあるのだろう?』フェリペ・フェルナンデス=アルメスト

「成功の要素」を考えてみよう。スピード、技術革新(※イノベーションだよ)、富(=食料やエネルギーなどの余剰)の獲得といったところか。異論は出さないでくれ給え(笑)。 これらに共通するキーワードは「変化」である。スピードと技術革新は、社会の変…

米国では大人の半分が天地創造を信じている/『赤ちゃんはどこまで人間なのか 心の理解の起源』ポール・ブルーム

アメリカ南部では、ダーウィンの『進化論(正式名称は「種の起源」)』を掲載している教科書が採用されないことは知っていた。でもまさか、大人の半分が神による天地創造を信じているとはね。 とはいえ、この説(ダーウィンの自然選択説)を絶対に受け入れな…

『遊ぶ』富岡多恵子(責任編集)、鶴見俊輔、中野収、畑正憲、三上寛

私は以前から「遊び」ということに多大な関心を持っている。しかし、私が遊び人だということではない。ある青年が(私も青年ではあるが)「最近、遊ぶ場所がないんですよね。まあ金さえ出せばどこでも遊べるんですが……」とぼやいた。今から10年ほど前のこと…

『争う 悪の行動学』岸田秀(責任編集)、いいだもも、黒沼ユリ子、小関三平、日高敏隆

人類に巣食う本能への考察と激論 前半はバトルロイヤルを思わせる対談、後半はそれぞれのレポートで構成されている。多分絶版になっていると思うが、古本屋で比較的入手し易いだろう。新書サイズを一回り大きくした版で、単行本の背を高くした大きさのソフト…