岸田秀


 1冊読了。


 39冊目『続 ものぐさ精神分析岸田秀〈きしだ・しゅう〉(中公文庫、1982年/『二番煎じ ものぐさ精神分析青土社、1978年と『出がらし ものぐさ精神分析青土社、1980年で構成)/今月の課題図書。10年前に読んだ時は頭の中がグチャグチャになったものだ。そして今読むと、驚くほど胸にストンと落ちる。30年前に刊行されて、いまだに全く色褪せることがない。それ自体が岸田幻想論の強靭なロジックを証明している。随分とボリュームがあるなあ、と思っていたら3冊の単行本が2冊の文庫本になっていた。唯幻論は期せずして諸行無常諸法無我を志向している。文句なしの面白さだ。