2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧
・ゼロをめぐる衝突は、哲学、科学、数学、宗教の土台を揺るがす争いだった ・数の概念 ・太陽暦と幾何学を発明したエジプト人 ・ピュタゴラスにとって音楽を奏でるのは数学的な行為だった ・ゼロから無限が生まれた・『宇宙を復号(デコード)する 量子情報…
ANN 2010-05-29
成功のもたらす問題は、失敗のもたらす問題とは大きく異なる。 【『プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか』P・F・ドラッカー/上田惇生〈うえだ・あつお〉編訳(ダイヤモンド社、2000年)】
多くの人は信じられない、と言うかもしれない。あのアウシュビッツを経験した人々が、他人にそんなひどい仕打ちができるはずがない、と。ましてユダヤ人が非武装のパレスチナ人を虐殺することなど想像もできないに違いない。しかし現実には、そうしたことが…
キーボードを一心不乱に叩きながら彼女は語る。 「一番大きな問題は私たちのこの悲劇には名前がついていないことです。世界の注目どころか、国内でも無視され切り捨てられている」 名前さえもついていない問題。確かにコソボ難民という言い方をすれば、ほと…
高校1年の時に買ったアルバム(もちろんレコードだ)に収められた曲。当時の私にとって「ザ・荘厳」といえば、ユーミンの「翳りゆく部屋」かこの曲だった。この年になるとキリスト教的虚仮威(こけおど)しに聴こえなくもない(笑)。 オフコース 小田和正
昨年の10月から怒涛の如くクリシュナムルティ本を読んできた。そこで感受性の偏りを防ぎ、バランスをとる目的で本書を読んだ。 結論から述べよう。思想・哲学の無力さがよくわかった。大体、近代思想の多くが西欧から誕生した時点で胡散臭い。キリスト教+経…
1冊挫折、1冊読了。 挫折38『シャドウ・ダイバー 深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち』(上)ロバート・カーソン/上野元美〈うえの・もとみ〉訳(早川書房、2005年/ハヤカワ文庫、2008年)/100ページを超えたあたりで挫ける。これは著者のせいで…
何と読み終えた今日、発見(笑)。 何が我々をばらばらにしているのでしょうか? アイデンティティを死んでやり過ごすとは? メディアをやり過ごすとは? 脱落するメディアとは? 分離不可能な、愛、破壊、死、不可思議な創造とは? クリシュナムルティ幻の…
航の SKY NOTE PROFILE
・リハビリ革命 ・片麻痺患者の体性感覚 脳血管障害で左右いずれかの半身に麻痺症状が現れることを「片麻痺」(かたまひ)という。昔は半身不随といわれたが、これだと下半身なのか左右なのかがわかりにくい。 脳内の血管が詰まったり(梗塞性)破れたり(出…
http://video.google.com/videoplay?docid=5324105011408360561#
まず、その事業規模の大きさ、広さを表しているのが連結子会社だ。不動産管理や電気通信事業とその保守管理はもとより、船会社から放送、電話、人材派遣、果ては介護事業まで手がけていて、その数は145社に上る。(※2006年現在) 【『東京電力 暗黒の帝国』…
今回の沖縄県米軍基地普天間移設問題で明らかになったのは、国家権力によって沖縄県の民主主義が葬られたという事実であろう。民主主義なんて代物は所詮この程度のものだ。沖縄県民以外は、「どうせ今まで我慢してきたのだから、もう少し我慢してよ」と心の…
佐藤●なかでも私は、インターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」の書き込みを、現在の日本におけるナショナリズム形成との関連で注視しておくべきだと思っています。匿名性が担保されていますから、より過激な言説が優位に立つ。言説がどんどん先鋭化してい…
1冊読了。 81冊目『ウォッチメイカー』ジェフリー・ディーヴァー/池田真紀子訳(文藝春秋、2007年)/500ページ上下二段を一日半で読了。リンカーン・ライム・シリーズの最高傑作といっていいのではなかろうか。また、同シリーズの集大成的要素も濃い。時計…
同じ賃貸住宅に住んでいる人は、裁判を検討した方がいいかもね。また、敷金・礼金というのにも法的根拠があるのだろうか? 京都市内のワンルームマンションの家主が借り主の男性(28)に、未払いとなっている契約更新料計10万6000円の支払いを求めた訴訟の控…
大体、「ギネス認定」自体がインチキだってことを誰も知らないんだろうか? ギネスブックなんて、単なる私企業(ビール会社)が出してるパンフだぜ。 だから、そこで言っている「世界一」というのだっておよそ恣意的なものなわけだ。 いや、恣意的どころか、…
ダイバーシティ
念のために言っておくのだが、刑務所には殺人と呼ばれる行為で入っている人がごまんといる。刑務所とは生き残った人のためにある。また、死と呼ばれるもののために墓場に眠っている人もごまんといる。 【『ザ・秒殺術 都市生活者のための暴力・ケンカ・自己…
廃刊危機脱出へ前進 写真雑誌「DAYS JAPAN」 経営難に陥り、廃刊の危機を訴えて昨年から存続のためのキャンペーンを続けていたフォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」(広河隆一編集長)が、新たな定期購読者を1000人以上増やした。刊行を続けるためには…
2冊読了。 79冊目『歴史を精神分析する』岸田秀〈きしだ・しゅう〉(中公文庫、2007年/新書館、1997年『官僚病の起源』を改題)/再読。数日前に読了。殆ど記憶から欠落していた。こんなに面白かったかね? 岸田唯幻論はわかりやすいだけに読み手は熟慮する…
父の仕事の本質は、「区切ること」です。これと対になるという点で母の役割は「つなぐこと」ともいえるでしょう。 父はまず、「この者たちに私は責任を負う」という家族宣言をすることによって、自分の家族を他の家族から区分します。このことを指して「社会…
モスクワのゴーリキー公園で雪の下から男女3人の射殺体が発見された。いずれも顔面を刃物で削ぎ落とされ、指先も切断されていた。捜査を命じられた民警の主任捜査官レンコは、人類学研究所に被害者の顔の復元を依頼する一方、被害者の遺留品から運命の女性イ…
2冊読了。 77冊目『チャイルド44 上巻』トム・ロブ・スミス/田口俊樹訳(新潮文庫、2008年)/「超新星」という謳い文句に偽りなし。著者は1979年生まれだから、何と20代でこの作品を書いている。驚愕。空いた口が塞がらない。下の顎が胸まで届きそうだ。舞…
さしたる興味も湧かない物語をぐいぐい読ませる筆力がある。透明感を湛(たた)えた文章、引き締まった文体、揺るがぬ小説の結構……。前にもこのような作品と出会ったことがある。読み進むうちに思い出した。ローリー・リン・ドラモンドの『あなたに不利な証…
「義(ただしい)」は、犠牲として神に捧げる「羊」と、これを切る鋸(のこぎり)「我」の合体した文字。「義」には悲劇がつきまとう。 【『一日一書』石川九楊(二玄社、2002年)】