古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

江原啓之はヒンドゥー教的カルト/『スピリチュアリズム』苫米地英人

タイトルは『スピリチュアリズム』となっているが、内容は「反スピリチュアリズム」。苫米地英人が警鐘を鳴らしているのは、「江原啓之を受け入れてしまう社会情況」に対してである。オウム後に現れたカマイタチといっていいだろう。 江原啓之氏などの言って…

フランセス・アッシュクロフト、佐藤勝彦

1冊挫折、1冊読了。 『人間はどこまで耐えられるのか』フランセス・アッシュクロフト/悪い本ではないんだが、読むスピードが落ちてきたのでやめた。生理学的見地からヒトの身体の限界を探っている。“面白い教科書”といった印象。豊富な知識を散りばめている…

『穴 HOLES』ルイス・サッカー

全米で350万部も売れたベストセラー。小中学生向けの作品。こういう本が読まれているのだから、やはりアメリカは侮れない。 先祖代々不運に見舞われてきた家に生まれた主人公が、やはり不運によって少年院へ入る羽目となる。少年院は砂漠の真ん中にあり、毎…

太田直子、デヴィッド・W・モラー、平澤哲哉、パトリシオ・エイルウィン、池田大作

2冊挫折、2冊読了。 『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』太田直子/何となく30ページほど読んで挫けた。文章は読みやすいのだが、どうも肌が合わない。二つの大冊と取り組んでいることもあって切り捨てた。 『詐欺師入門 騙しの天才たち その華麗な…

山口創

1冊読了。 『子供の「脳」は肌にある 』山口創/具体的な「心と身体」論。幼児期におけるスキンシップが脳や心にどのような影響を及ぼしているかが、よく理解できる。私はベランダ人なので、皮膚感覚の大切さは十分自覚している。上半身裸で太陽の光を浴びて…

悪しき「私化」の進行/『男らしさという病? ポップ・カルチャーの新・男性学』熊田一雄

・悪しき「私化」の進行 ・社会学者が『妖怪人間ベム』を鮮やかに読み解く ・国民的物語「忠臣蔵」に代表される「意地の系譜」と「集団主義」 サブカルチャーから読み解くジェンダー論といった内容。軸足がジェンダー論にあるため難解な点もあるが、アニメや…

スイス『核の闇資料破壊』 米の圧力説浮上 米紙報道

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は25日、「核の闇市場」の鍵を握るとされるスイス人が米国のスパイだった、と報じた。米当局は、この人物からリビアやイランの核開発をめぐる重要な情報を得る一方、スイス当局の訴追からかばうため、スイス側に重要デ…

巧みな介護の技/『古武術介護入門 古の身体技法をヒントに新しい身体介助法を提案する』岡田慎一郎

・巧みな介護の技・『古武術で毎日がラクラク! 疲れない、ケガしない「体の使い方」』甲野善紀指導、荻野アンナ文 ・『体の知性を取り戻す』尹雄大 ・『響きあう脳と身体』甲野善紀、茂木健一郎 ・『武術と医術 人を活かすメソッド』甲野善紀、小池弘人 DVD…

住宅情報館

住宅情報館の「アガツマ」という女性から営業電話あり。コンプライアンス上の問題を指摘したところ、「現在、販売期間ではないため、販売目的ではありません」とのこと。「大体だな、そんな物言いがおかしいことに気づかないのか? 不動産屋がどうして“販売…

ノーム・チョムスキー

1冊読了。 『メディア・コントロール 正義なき民主主義と国際社会』ノーム・チョムスキー/チョムスキー作品を読むのは『9.11 アメリカに報復する資格はない!』以来のこと。活字の向こうから、微動だにしない知の巨人といった風貌が浮かんでくる。私がチョ…

相手の痛みを理解できない子供達/『心からのごめんなさいへ 一人ひとりの個性に合わせた教育を導入した少年院の挑戦』品川裕香

軽度発達障害の子が増えていると聞く。意思の疎通が難しいと、犯罪の要因ともなりかねない。こうした徴候の目立つ少年を、見事に教育している宇治少年院のルポ。我が子に対して「ちょっと変わっているな」と思ったことのある親御さんには是非読んで欲しい一…

チャンドラー・バール、アレックス・シアラー、ルイス・サッカー、苫米地英人

2冊挫折、2冊読了。 『匂いの帝王 天才科学者ルカ・トゥリンが挑む嗅覚の謎』チャンドラー・バール/妙なテンションの高さが、どうしても肌に合わない。巻頭の「謝辞」を読んだだけで嫌な予感がした。予感的中。撃沈。 『青空のむこう』アレックス・シアラー…

森田実

TVから消えた「ご意見番」 森田実氏 「テレビ出演拒絶」は局トップ判断 評論家・森田実氏に届いた「ADからの書状」 【動画】 Wikipedia 公式サイト

熊田一雄

1冊読了。 『男らしさという病? ポップ・カルチャーの新・男性学』熊田一雄/愛知学院大学の助教授が書いた“サブカル・ジェンダー論”ともいうべき一冊。門外漢には濃過ぎる内容で、「やおい」から「百合」までフォローされている。各章の冒頭にある「ノート…

イエスは“感謝の人”だった/『キリスト教思想への招待』田川建三

田川建三の威勢のよさは好きなんだが、論理の飛躍があるため、どうしても説教臭い印象を受けてしまう。また、同じ主張の繰り返しが目立ち、小うるせえ年寄りみたいだ。 古代人が、心をふるわせて、一つ一つの収穫のたびに、この自然をたまわったことについて…

ルワンダ大虐殺:ルワンダ「仏関与」、仏政府「公平性欠ける」

ルワンダ政府は5日、約100万人が犠牲となった「ルワンダ大虐殺」(94年)に関する報告書を発表。当時のフランス政府が積極的に虐殺に加担したとし、ドビルパン前首相や故ミッテラン大統領ら政治家13人と軍幹部20人の名を挙げ、訴追されるべきだと訴えた。AFP…

ルワンダ政府報告書「大虐殺にフランスの政治家ら関与」

80万人が犠牲になったとされる94年のルワンダ大虐殺に、当時部隊を派遣していたフランスの政治家らが積極的に関与したとする報告書が5日、ルワンダ政府によって発表された。AFP通信などによると、故ミッテラン元大統領やバラデュール元首相ら、当時の仏政府…

ルワンダ大虐殺の報告書、元仏大統領らの関与を指摘

ルワンダ政府は5日、1994年4-7月に80万人が犠牲になった大虐殺の報告書を発表し、故ミッテラン元大統領やドビルパン元首相など、当時のフランス当局者が関与したとの見解を示した。フランス外務省は報告書の内容を検討中だとして、今のところコメントを控え…

ルワンダ大虐殺にフランス政府が加担、ルワンダ政府が報告書

ルワンダ政府は5日、1994年のルワンダ大虐殺にフランスが積極的に加担したとする報告書を発表した。報告書は、フランスの複数の政治家や軍幹部の氏名を挙げ、彼らは訴追されるべきとしている。 500ページにも及ぶ報告書は、フランス政府が大虐殺への準備が進…

タモリに聞いた 「赤塚弔辞」白紙のワケ

横澤彪 赤塚不二夫逝く〜タモリの弔辞

並外れて優秀なマネジャーは伝統的なルールを破る/『まず、ルールを破れ すぐれたマネジャーはここが違う』マーカス・バッキンガム&カート・コフマン

・並外れて優秀なマネジャーは伝統的なルールを破る ・脳内で繰り広げられる道路工事 ・概念と方法 ・人間の最も根源的な仕事 ・職場の強さを測る12の質問 ・脳細胞の数は銀河系の星の数よりも多い・『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』ピー…

パトリック・ジュースキント

1冊読了。 『香水 ある人殺しの物語』パトリック・ジュースキント/めくるめく「匂いの物語」。舞台は悪臭紛々たる18世紀のフランス。“匂いの魔術師”ともいうべき男の一代記である。芝居がかった言い回しに魅了される。『スカラムーシュ』『モンテ・クリスト…

極端な集中が国家を崩壊する/『2010年 資本主義大爆裂! 緊急!近未来10の予測』ラビ・バトラ

前々から読みたかった一冊。ラビ・バトラといえば、ややトンデモ本っぽい印象を抱いていたのだが、経済学博士だけあってさすがに分析はしっかりしている。ヒンズー教徒としての瞑想にも触れているが、目くじらを立てるほどではあるまい。米国ではいずれの作…

産経新聞特別取材班、後藤健二、若桑みどり、ローレンス・J・ピーター、森巣博

1冊挫折、4冊読了。 『エシュロン アメリカの世界支配と情報戦略』産経新聞特別取材班/2001年初版ということもあって情報の鮮度が落ちる。退屈な事実を羅列していて、面白くない新聞記事みたいだ。知り得る事実が少なかったためと思われるが、それを汲んで…

風が秋の気配を運ぶ

まだまだ暑い日が続くが、風は秋の気配を告げている。「夏の死」が近づきつつある。そこはかとなく“もののあはれ”を感じる。時は、生と死が交錯しながら進んでゆく。

私は――

ベランダ人だ。

まず最初に南オセチアに手を出したのはグルジア

グルジアにロシアが攻め込んだような雰囲気で日本のメディアも含めて報道していますが、実際は、まず最初に南オセチアに手を出したのはグルジア。ロシアは「ロシアの人の保護」を名目に介入した形になっている。 【中田安彦】

生まれて初めての体験

日中は裸になってベランダで読書をしていた。2時頃から曇り始めたので部屋に戻った。北島康介の2大会連続2冠のニュースを眺めていると、突然雨が降り始めた。何と網戸越しに部屋まで濡れている。「こりゃ凄い」とベランダに出ると、水平に雨が降っていた。ま…

田川建三

1冊挫折。 『キリスト教思想への招待』田川建三/山村修著『〈狐〉が選んだ入門書』で紹介されていた一冊。仏教徒である私が後学のために紐解いたが、やはりダメだった。文章は威勢がよくって面白いのだが、如何せんキリスト教的な論理の飛躍が目につく。キ…

ニコラス・ロックフェラーは9.11テロを予見していた

今は亡きアーロン・ルッソが、ニコラス・ロックフェラーとの会話を暴露した。「桁外れの邪悪」といっていいだろう。 ルッソによると、ロックフェラーはアメリカ同時多発テロ事件の11ヶ月前の時点で、米国でアフガニスタン侵攻やイラク戦争のきっかけとなる事…