書評:数学
数学の未解決問題を初心者にわかりやすく解説した良書で、講談社出版文化賞を受賞したのも頷ける。数式を無視しても十分堪能できる。 美という次元において、数学はもっとも宗教に近い学問であると私は思っている。また、数学が対象とする量、構造、空間も極…
・ゼロをめぐる衝突は、哲学、科学、数学、宗教の土台を揺るがす争いだった ・数の概念 ・太陽暦と幾何学を発明したエジプト人 ・ピュタゴラスにとって音楽を奏でるのは数学的な行為だった ・ゼロから無限が生まれた ・パスカルの賭け・『宇宙を復号(デコー…
・ピュタゴラスは鍛冶屋で和音を発見した ・ソフィー・ジェルマン ・川の長さは直線距離×3.14 ・ピタゴラスの定理 ・ピタゴラスの証明は二重の意味で重要だった ・図書室の一冊の雑誌をめぐる偶然の出会いが数学史を変えた ・ガロア・『竹山道雄と昭和の時代…
ハーディは当代きっての数学者であった。しかし、このケンブリッジ大学教授ですら、ラマヌジャンの数学理論を「狂人のたわごと」程度にしか思っていなかった。ハーディ以外の数学者にもラマヌジャンは手紙を出していたが、誰一人としてまともに扱おうとする…
・ゼロをめぐる衝突は、哲学、科学、数学、宗教の土台を揺るがす争いだった ・数の概念 ・太陽暦と幾何学を発明したエジプト人 ・ピュタゴラスにとって音楽を奏でるのは数学的な行為だった ・ゼロから無限が生まれた ・パスカルの賭け・『宇宙を復号(デコー…
ラマヌジャンの名前は知っていたが、功績の内容についてはまったく知らなかった。ところが、藤原正彦の文章を読んで興味を掻き立てられた―― ただ、ラマヌジャンの公式の放つ異様な輝きを、これらだけに帰着させようとするのは、単に我々がほかの要因を思いつ…
広中平祐といえばフィールズ賞である。彼の受賞によって、私はフィールズ賞なるものの存在を知ったくらいだ。ノーベル賞って数学がなかったんだね。創始者のノーベルと某数学者の不仲が影響しているとも囁かれている。 功成り名を遂げたからといって、道徳を…
ソクラテスやピュタゴラスのもとでは、多くの女性が学んでいた。しかしその後の女性からは、学ぶ機会が奪われた。中世にあって西洋では聖職者にならない限り、男性ですら専門的な勉強はできなかった。そして、魔女狩りの嵐がよりいっそう女性蔑視を駆り立て…
・ピュタゴラスは鍛冶屋で和音を発見した ・ソフィー・ジェルマン ・川の長さは直線距離×3.14 ・ピタゴラスの定理 ・ピタゴラスの証明は二重の意味で重要だった ・図書室の一冊の雑誌をめぐる偶然の出会いが数学史を変えた ・ガロア フェルマーの最終定理は…
「アキレスと亀」はゼノンのパラドックスの一つ。ここから無限を探る―― 「無限の命令系列です。果たしてアキレスはこの命令を完了できるか。不可能です。われわれは無限回の命令をやり遂げることなどできません。終わりがないからです。このように、アキレス…