2001-01-01から1ヶ月間の記事一覧
【※「公衆便所のウンコをプロファイリングする」を参照してから読まれよ】 あの〜、誤解されぬよう願います。痔瘻(ぢろう)の方の肛門ネタではござんせん。 便所という狭い空間に様々なドラマがある。「んなモンあるわけねえだろ!」と反論されれば、私は敢…
圧倒的な人気を博した『死の蔵書』(早川文庫)の続編である。 読み終えて私は唸った。「ウ〜ン……」。それから「マンダム」と付け加えるべきか否か迷った。前作と比較するとスピード感に欠けるのだ。だが、作者を責めるわけにもゆくまい。出来は悪くないのだ…
それは衝撃的な現場だった。目撃者はこの私だ。昨年の暮れに遭遇した何とも不可解な光景だった。 私は幼少の頃からオシッコが近い。医学的には頻尿と言うらしい。頻(しき)りにオシッコ、頻繁にオシッコ、ってな意味でしょうな。頻尿の上に貧尿という噂まで…
権威は人を服従させる力を持つ。名誉、地位からブランド・マークに至るまでが何らかの力を持っている。人を欺くにはこうした力を利用するのが手っ取り早い。詐欺師なんぞは名刺を麗々しい肩書きで飾り、りゅうとした身なりで登場するに違いない。ブランド・…
昨年の暮れのことだ。蔵前橋通りの信号が赤に変わり停止線の前でバイクを停めた。私の横に大型トラックが勢いよく突進してきた。低く、くぐもったブレーキ音を撒き散らし、前へつんのめるようにして停車した。その時である。横断歩道を渡りかけていた老婦人…
実際、わが国にはいたるところに、その境遇や条件のいかんを問わず、常にある不思議な人々、温順で、間々ひどく勤勉だが、永久に貧しい下積みから浮かび上がれないように運命によって定められている人々がいるものだ。これからもおそらくあとを絶たないだろ…
・『レイチェル・ウォレスを捜せ』ロバート・B・パーカー ・『初秋』ロバート・B・パーカー ・『チャンス』ロバート・B・パーカー]・『突然の災禍』ロバート・B・パーカー ・『スクール・デイズ』ロバート・B・パーカー シリーズ物は“サザエさん化”を免れな…
本を読まなくなった。本当に読まなくなったなあ。洒落を言ってるんじゃありませんぜ。20世紀最終年は何と3冊しか読んでいない。これで不具合があるかってえと、そう大した問題はない。ま、古書店主として当然蓄えておかねばならない知識は限られてくる。ただ…
B級映画の傑作である。邦画を見て快哉を叫んだのは和田誠監督のデビュー作『麻雀放浪記』以来だ。新世紀の初日に再びビデオで見た。 郵便物を仕分けする業務が映し出される。全くやる気のない表情。シュコーン、シュコーンと振り分けられる郵便物。カットが…