キリスト教

カトリックとプロテスタントの風俗史/『宗教改革の真実 カトリックとプロテスタントの社会史』永田諒一

歴史は海のうねりのようにゆっくりと動く。劇的な変化もよく目を凝らして見れば、長期間にわたって圧力や負荷に覆われていることがわかる。小事が積もり積もって大事へ至る。 中世の宗教改革を社会史の観点から読み解いている。 宗教改革と宗派対立の時代と…

ヒューマニズムはキリスト教以降の信仰

ヒューマニズムは科学ではない。人間はかならずや過去に例のない輝ける世界を実現すると断じるキリスト教以降の信仰である。キリスト教以前のヨーロッパでは、未来は過去とさして変わりないと考えるのがふつうだった。知識が進んで新しいものがつくられるに…

最も古い手書きの福音書は4世紀のもの

2世紀に作られたいくつかのパピルス文書の断片は別にして、手書きの福音書として、最も早いものでも4世紀になってからである。4世紀半ばに標準化されるまで、福音書テキストは流動状態にあり、神学上の理由、またその他の理由から、写本作成者による改変を免…

アウグスティヌスが生まれた日

今日はアウグスティヌスが生まれた日(354年)。古代キリスト教世界のラテン語圏において最大の影響力をもつ理論家。カトリック教会・聖公会・ルーテル教会・正教会・非カルケドン派で聖人。母モニカも聖人である。新プラトン主義とキリスト教思想を統合。西…

「私のことは神が救ってくださるはずだから」

「あるところに男の人がいました」 「男の人?」 「いいから聞いて。その人が自宅にいると、川が氾濫(はんらん)して、ものすごい洪水が起きました。水が1階の床上まで達したところで、ボートが救助に来ました。でも男の人はこう言いました。“ほかの人を助…

自由とは良心に基いた理性/『思想の自由の歴史』J・B・ビュァリ

権威者の過ちが進歩を阻む/『科学と宗教との闘争』ホワイト 自由とは良心に基いた理性 合理性を阻む宗教的信念 魔女狩りの環境要因/『魔女狩り』森島恒雄 キリスト教を知るための書籍 歴史を俯瞰すると鮮やかに色彩が変わる時期がある。そのグラデーション…

マルティン・ルターが、ローマ教会の贖宥状の販売を糾弾する「95ヶ条の論題」を教会の壁に貼り出した日

今日はマルティン・ルターが、ローマ教会の贖宥状の販売を糾弾する「95ヶ条の論題」を教会の壁に貼り出した日(1517年)。1521年にカトリックを破門。プロテスタントの元祖となる。贖宥状の糾弾については飽くまでも神学上の疑問を呈したものであって、金儲…

魔女狩りの環境要因/『魔女狩り』森島恒雄

『思想の自由の歴史』J・B・ビュァリ:森島恒雄訳 魔女は生木でゆっくりと焼かれた 魔女狩りの環境要因 魔女狩りの心情 コロンブスによる「人間」の発見/『聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か』岡崎勝世 キリスト教を知るための書籍 歴史を学ぶこと…

神は奇蹟を起こさない

これは霊感というものに対する私の観念にとっては厄介な問題だった。というのも、もしも神がその気になれば、ちょいちょいと奇蹟のひとつも起こして、聖書の言葉を同一に保つくらい朝飯前であるはずなんだから。 【『捏造された聖書』バート・D・アーマン/…

正統と異端の関係は客観主義と主観主義の対立

キリスト教においては、パウロによって、イエスの教えの実践的解釈(全面的総合的合理化)が行なわれることによって、信徒の人間的・社会的な日常生活のすべてを包括することが可能となり、キリスト教が大衆宗教として、ローマ社会に根づくことができた。そ…

ジョン・レノンが生まれた日

今日はジョン・レノンが生まれた日(1940年)。「キリスト教は消えてなくなるよ。そんなことを議論する必要はない。僕は正しいし、その正しさは証明される。僕らは今やイエスよりも人気がある。ロックン・ロールとキリスト教。そのどちらが先になくなるかは…

イエズス会がローマ教皇パウルス3世から修道会として正式に認可された日

今日はイエズス会がローマ教皇パウルス3世から修道会として正式に認可された日(1540年)。1534年に7名で結成。宗教改革以降、イエズス会員は「教皇の精鋭部隊」と呼ばれた。創設者の一人であったフランシスコ・ザビエルが来日したのは1549年のこと。彼らの…

神道とカトリックとの関連について 平成天皇はカトリック教徒?

阿修羅

475件の申告、自殺者も ベルギー教会の性的虐待

【ブリュッセル共同】ベルギーのカトリック教会で神父らが長年にわたり児童らに性的虐待を行っていた問題を調査している同教会系の調査委員会は10日、これまでに被害の申告が475件に達したことを明らかにした。虐待の被害者13人の自殺、6人の自殺未遂も確認…

ホーキング博士曰く「ビッグバンに神の介在は無い」

ホーキング博士は最新の著書「The Grand Design」の中で、ビッグバンに神の介在は無いと断言しているそうだ。 スティーヴン・W・ホーキング

2000年以上にわたって共有されてきたユダヤ教、キリスト教の物語

思えば、2000年以上にもおよぶ長い間、ユダヤ人や、キリスト教徒によって共有されてきた物語があるということは、彼らの精神的文化の厚みに驚嘆せざるを得ません。 【『イメージを読む 美術史入門』若桑みどり(筑摩書房、1993年/ちくま学芸文庫、2005年)…

聖書の解釈権はローマ法王にしか存在しなかった

かつてキリスト教における聖書の解釈権は、ローマ法王にしか存在しなかった。プロテスタンティズムは、この解釈権を個人が自由に持つための運動だった。アメリカでは、かつての聖書の解釈権を独占した法王のように、アメリカ民主主義の解釈権をアメリカ大統…

時間と空間に関する覚え書き

◎では、宇宙図を見て閃いた悟りを開陳しよう(笑)。視覚が捉えている世界は「光の反射」である。光には速度がある(秒速30万km)。つまり我々に見えているのは「過去の世界」であって「現在という瞬間」を見ることはできない。 ◎更に人間の知覚は0.5秒遅れ…

強靭なロジック/『ジャパン・レボリューション 「日本再生」への処方箋』正慶孝、藤原肇

ツイッターが面白くて、書評を書く意欲が失せている今日この頃である。そして季節は夏だ。夏に本は似合わない。ジリジリと焼きつけるような太陽の下で本を読んでいるのは、ま、私くらいなものだろう。 この本は、藤原肇の公式サイトで知った次第。 平野貞夫v…

ユダヤ人追放

ユダヤ人は、1000年にわたって、ヨーロッパで生活し、ロシア、ポーランド、ギリシャ、イタリア、フランス、イギリスなどに分散していた。彼らが唯一保存していたのはその宗教であり、「選ばれた民」という考えだった。……(中略) 特にローマ教会がキリストは…

創造主の出番のない宇宙

これはまた、神についての書物でもある――ひょっとすると、神の不在についての本かもしれないが。いたるところに神ということばが現われる。宇宙を創造するとき、神にはどんな選択の幅があったのか、というアインシュタインの有名な問いに答えるべく、ホーキ…

重力に抗うストイシズム/『重力と恩寵 シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄』シモーヌ・ヴェイユ

私はどうしてもこの女性が好きになれない。シモーヌ・ヴェイユはあまりにも清らかで純粋だ。彼女は生き急ぎ、死に急いでいた。常人の数倍ものスピードで生きた彼女は34歳で死んだ。 「カイエ」とは「ノート」のことで、ヴェイユのノートを箴言集風に編んだ作…

聖書はオリジナルも複製も存在しない

むしろオリジナルどころか、そのオリジナルの直接の複製すら存在しないのである。いやそれどころかオリジナルの複製の複製すら、というかオリジナルの複製の複製の複製ですら存在しないのである。 【『捏造された聖書』バート・D・アーマン/松田和也訳(柏…

目的と手段

目的は手段を神聖化しない。たとえ神の国を地上に実現しようとする場合でも。 【『正統と異端 ヨーロッパ精神の底流』堀米庸三〈ほりごめ・ようぞう〉(中公新書、1964年)】 手段と目的 堀米庸三 正統と異端 ヨーロッパ精神の底流

宗教の語源/『精神の自由ということ 神なき時代の哲学』アンドレ・コント=スポンヴィル

米軍による原爆投下は人体実験だった/『洗脳支配 日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて』苫米地英人 宗教の語源 神経質なキリスト教批判/『神は妄想である 宗教との決別』リチャード・ドーキンス キリスト教を知るための書籍 アンドレ・コン…

アメリカで一番嫌われているグループは無神論者との調査結果

アメリカのミネソタ大学の調査によると、ホモセクシャルやイスラム教のグループよりも、一番信頼がおけないのが無神論者のグループであると明らかになったそうです。

聖書の中で人を一番殺してるのは誰なの? 意外なグラフに欧米人の反応は…

では、人をたくさん殺してるのは誰なのか。わざわざそれをチェックした人がいるようで、そのグラフが話題に上っていました。

「神はいない?」偉人たちの無神論的な50の格言

宗教は常にありえない物語を説いている。考えてもみてくれ。見えもしない奴……が空に住み、そいつが毎日毎分の全てをお見通しで、さらにその見えない奴が、10個のしてはいけないことを並べている。そしてしちゃいけないことをしたときには特別な場所へ追いや…

予言の自己成就/『世界は感情で動く 行動経済学からみる脳のトラップ』マッテオ・モッテルリーニ

経済学は実に妙ちきりんな学問で、「経済人」という合理的な存在が大前提になっている。しかしながら私は衝動買いをし、読んでいない本が数千冊あってもなお古本を買い漁り、コンビニやスーパーへ行くと常習的にプッチンプリンを買ってしまう。そんな私が経…

哲学の限界/『現代思想の冒険』竹田青嗣

昨年の10月から怒涛の如くクリシュナムルティ本を読んできた。そこで感受性の偏りを防ぎ、バランスをとる目的で本書を読んだ。 結論から述べよう。思想・哲学の無力さがよくわかった。大体、近代思想の多くが西欧から誕生した時点で胡散臭い。キリスト教+経…