古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2010-11-22から1日間の記事一覧

ジョン・F・ケネディが暗殺された日

今日はジョン・F・ケネディが暗殺された日(1963年)。暗殺犯とされたリー・ハーヴェイ・オズワルドは、ダラス市警察本部でジャック・ルビーに射殺された。この射殺事件やジャック・ルビーの死亡とは別に、ケネディ暗殺事件の多くの目撃者、関係者が変死して…

ヒューマニズムはキリスト教以降の信仰

ヒューマニズムは科学ではない。人間はかならずや過去に例のない輝ける世界を実現すると断じるキリスト教以降の信仰である。キリスト教以前のヨーロッパでは、未来は過去とさして変わりないと考えるのがふつうだった。知識が進んで新しいものがつくられるに…

見事に生きる

私たちは、当たり前にできること、当たり前にあるものに、価値を見い出すことができずに、新しい何かを必死になって追い求めています。 雪絵さんは教えてくれました。 今あるものを最大限に生かすことを。 今あるものの価値を認めることを。 今そばにいる人…

消費税が国民を殺す/『消費税のカラクリ』斎藤貴男

税という名の暴力がある。国民・県民・市民・区民は税金と引き換えに何を手にしたのだろうか? あるいは失ったものの方が多いのだろうか? 租税には三つの機能がある。公共サービスの費用調達機能、所得の再分配機能、景気の調整機能である。この前提自体が…

『コズモグラフィー シナジェティクス原理』バックミンスター・フラー/梶川泰司訳(白揚社、2007年)

「複数の原理を相互に調整し秩序づける行為を私はデザインと呼ぶ」──現代のレオナルド・ダ・ヴィンチともいわれるバックミンスター・フラー。彼の遺作である本書は、「シナジェティクス」、「テンセグリティ」という自身の思想の核心を一般読者にむけて綴っ…

『宗教で読む戦国時代』 神田千里(講談社選書メチエ、2010年)

宣教師も驚いた戦国日本人の高度な精神性。その「ゆるやかな宗教性」のバックボーンとしての「天道」思想をキーワードに、一向一揆、キリシタン論争から島原の乱まで、日本人の心性に新たな光を投げかける。