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475件の申告、自殺者も ベルギー教会の性的虐待

ブリュッセル共同】ベルギーのカトリック教会で神父らが長年にわたり児童らに性的虐待を行っていた問題を調査している同教会系の調査委員会は10日、これまでに被害の申告が475件に達したことを明らかにした。虐待の被害者13人の自殺、6人の自殺未遂も確認されたという。
 被害者らの度重なる訴えにもかかわらず、教会が虐待の事実を隠ぺいしていた疑いが出ており、ベルギー司法当局は6月、教会を家宅捜索するなど異例の強制捜査に踏み切り解明を進めている。
 ベルギーのメディアが伝えた調査委の報告によると、神父らの性的虐待は1950〜80年代に集中。被害者の当時の年齢は主に10代だが、2歳、4歳の幼児もいた。
 今年4月、北西部ブリュージュの司教が長年、少年と性的関係を持っていたことを認めて辞任して以降、性的虐待被害の申告が急増したという。
 ベルギー司法当局は6月、「重要な情報がもたらされた」として、ブリュッセルの北方メヘレンで大聖堂、前大司教宅などを一斉捜索。強引な捜査方法にローマ法王庁が抗議声明を出す事態に発展した。


47NEWS 2010-09-10