小田嶋隆

格闘技番組と紅白歌合戦

いずれにしても、格闘技は、エロと並んで、家族が打ちそろって見るのにもっともふさわしくない番組ではあるわけで、とすれば、問題は、むしろ、紅白歌合戦の視聴率が、ついに50パーセントを大きく割り込んだという事実のほうにある。紅白の視聴率は、翌日か…

「恋人がサンタクロース」

12月になると、街にユーミンの歌声が溢れかえる。これは、もう10年も前から進行しているこの国の病気のようなものだ。 なかでも「恋人がサンタクロース」というあの不穏な主張を含んだ歌は、最も高い頻度で、まるでシュプレヒコールみたいに脅迫的な調子でス…

『日本問題外論 いかにして私はデジタル中年になったか』小田嶋隆

現代っ子の老化、インター熱湯の極楽、国際電脳ちゃんこ鍋試案、シリコンバレーのブルース、テレビの国から、バンカー地獄など、電脳界の鬼才・オダジマが送る日本列島ななめ斬りの最新エッセイ集。 小田嶋隆

三橋貴明、桜井章一、小田嶋隆

1冊挫折、2冊読了。 挫折45『新世紀のビッグブラザーへ』三橋貴明〈みつはし・たかあき〉(PHP研究所、2009年)/気取った文章にうんざりして10ページほどで挫ける。主語と述語が離れ過ぎていて、文章の行方がわかりにくい。 92冊目『「勝負強い人間」になる…

こぶ平議員

ということでどうだろう、世襲議員については、その呼称を改めて「こぶ平議員」と呼ぶことにしようではないか。そうすれば問題がはっきりするはずだ。 「麻生さんも、ああ見えてこぶ平だからなあ」 と、先代の先生の遺影に惑わされることなく、現役の候補者…

意外とデタラメの多い新聞記事

かように、新聞というものは、専門的な分野について触れたが最後、実にあっさりと馬脚をあらわしてしまうことになっている。彼らの体には馬の脚がついている。で、顔にはヤジ馬の眼と、ロバの耳がついていて、頭の中には、古新聞が詰まっている。 【『安全太…

議席を相続する二世議員/『かくかく私価時価 無資本主義商品論 1997-2003』小田嶋隆

政治家の世襲が問題視されている。今までの批判とは異なっていて与野党内からも大きな声が上がっている。な、な、なんと、“世襲の権化”ともいうべき鳩山邦夫総務相(当時)まで叫んだ―― 政界の名門、鳩山家4代目の鳩山邦夫総務相は24日の記者会見で民主党の…

和田アキ子という代理オヤジ/『テレビ標本箱』小田嶋隆

テレビを観なくなってから一年ほど経過している。いや一年は大袈裟だな。9ヶ月くらいか。この間に観たのは、NHKスペシャル1回のみである。既にスイッチを入れないというレベルではなくて、コンセントが抜きっ放しになっている有り様だ。我が家にあってテレビ…

「リーダー」になりたいやつなんかに投票したくない

オダジマンは脂(あぶら)が乗ってきたねえ。 小田嶋隆のア・ピース・オブ・警句

公共の空間に土足のままで入り込む携帯電話/『仏の顔もサンドバッグ』小田嶋隆

「面倒な本」がある。小難しい言葉、すっきりしない文章、専門用語の濫用(らんよう)――明晰(めいせき)になっていない思考が文章に表れる。難解な文章は知性の敗北であると私は思っている。この際、私の理解力については不問に付しておこう。面倒な本を読…

駄洒落炸裂/『「ふへ」の国から ことばの解体新書』小田嶋隆

小田嶋隆は駄洒落が上手い。下ネタともなると超絶的な技巧が冴える。この際、当ブログの品位をかなぐり捨てて、抱腹絶倒の駄洒落を紹介しよう。解説はするまい。黙って笑ってくれ給え―― さすがに、コンドームの自販機がしゃべるのはまだ聞いたことがないが、…

亀田大毅とメディアの豹変/『テレビ救急箱』小田嶋隆

テレビはいつだって「利用できる人」を探している。少しばかり注目が集まると、直ぐにハシゴをかける。で、雲行きが怪しくなった途端、ハシゴを外してみせるのだ。 (※亀田)大毅の態度は擁護できない。容認もできない。が、パンチは、自分に返って来る。ボ…

小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 〜世間に転がる意味不明

日経ビジネス

小田嶋隆の正論/『安全太郎の夜』小田嶋隆

宮崎勤に関する報道のあり方に疑義を呈したテキスト。小田嶋隆の気骨が窺える。 Wikipedia プロファイル研究所 宮恕W勤幼女連続殺人事件 「異常だ」 という人もいるかもしれない。 「気味が悪い」 と思う人もいるだろう。 が、こういう状態(私の部屋、ミヤ…

パソコンの世界は「死」に覆われている/『安全太郎の夜』小田嶋隆

ま、進化のスピードが極端に速いってな話だ。本当は宮崎勤の件(くだり)を紹介したかったのだが、本日分のスペースが長大になってしまうため、後日披露しよう。 真面目な話、有為転変の激しいこの(※パソコンの)世界にいると、つくづく「死」というものに…

小田嶋隆関連リンク

新連載とラジオを発見。初めて声を聴いたよ。中々知的な語り口だ。 小田嶋隆のコラム道 ラジオの街で逢いましょう「辛口コラムニストの秘密」 インタビュー:テレビ断末魔の悲鳴を聞いているみたいですよね

小田嶋隆

1冊読了。 『安全太郎の夜』小田嶋隆/昨年読んだのだが再読。前原政之さんが絶賛している作品だが、私としてはイマイチ。「妖怪ネタ」が全く面白くない。全体的に荒削りではあるが、やはりキラリと輝く文章はそこここにある。特に後半がよい。私が選ぶオダ…

襲い掛かる駄洒落の嵐/『かくかく私価時価 無資本主義商品論 1997-2003』小田嶋隆

前作の『無資本主義商品論 金満大国の貧しきココロ』と比較すると、明らかに駄洒落ネタに舵を切っている形跡がある。内容はやや軽め。それでも、秀逸なる警句の類いはそこここに散りばめられている。 まあ、黙って堪能するがいい―― 小渕恵三 この度の自民党…

リチャード・ドーキンス、小田嶋隆

2冊挫折。 『神は妄想である 宗教との決別』リチャード・ドーキンス/20ページほどで挫ける。私はドーキンスの本を読み終えたことがない。ワンセンテンスが長過ぎる上、時折盛り込まれる軽口が、どうしても性に合わないのだ。内容はともかく、著者の性格が好…

私鉄不動産複合体財閥企業がつくった東京の山の手/『山手線膝栗毛』小田嶋隆

私は今から20年ほど前に上京したのだが、まず驚かされたのは東京という巨大な街の格差であった。もうね、電車の種類によって、着ているものから顔つきまでが違っているのよ。新玉川線(現在は東急田園都市線)=ブティック、東武亀戸線=洋品店ってな感じだ…

アナログの意味/『コンピュータ妄語録』小田嶋隆

コンピュータ用語の辞典。これは本の体裁がダメ。新書版サイズの辞書として作るべきだ。そうすりゃ、騙されて購入する人々も増えたことだろう。驚いたことにネタ満載と思いきや、まともな辞書としても使える内容となっている。惜しむらくは既に古い情報とな…

小田嶋隆による『広告批評』批判 その三/『罵詈罵詈 11人の説教強盗へ』小田嶋隆

小田嶋隆による『広告批評』批判 その一/『罵詈罵詈 11人の説教強盗へ』小田嶋隆 小田嶋隆による『広告批評』批判 その二/『罵詈罵詈 11人の説教強盗へ』小田嶋隆 これで最後。小田嶋隆の結論は鋭い。横に薙(な)いだ刀で、広告宣教師・天野祐吉の上半身…

小田嶋隆による『広告批評』批判 その二/『罵詈罵詈 11人の説教強盗へ』小田嶋隆

小田嶋隆による『広告批評』批判 その一/『罵詈罵詈 11人の説教強盗へ』小田嶋隆 彼は『広告批評』という雑誌を創刊した。 そして、テレビの画面や、雑誌の誌面や、講演の舞台の上でも、繰り返し繰り返し、広告の効用を説いてきた。 言って見(ママ)れば、…

小田嶋隆による『広告批評』批判 その一/『罵詈罵詈 11人の説教強盗へ』小田嶋隆

「その三」まで続く予定。ご存じのように『広告批評』という雑誌を主宰したのは天野祐吉だった。何を隠そう私も昔っから嫌いだった。あの飄々とした文章や物腰は、悪意を封印する目的があったと推察している。結論は常に断定を避け、善悪をウヤムヤにしてい…

ハゲ頭に群がるカツラメーカー/『無資本主義商品論 金満大国の貧しきココロ』小田嶋隆

コンプレックスを後ろ手に捻(ひね)り上げたような商売は多い。チビ・デブ・おたんこなす・ホクロ・ムダ毛・一重まぶた・ペチャパイ・口臭体臭・包茎・勃起不全など、数え上げればキリがない。そして、これらの筆頭格がハゲであることは衆目の一致するとこ…

下條信輔、ディーン・ラディン、岡田尊司、キース・デブリン+ゲーリー・ローデン、養老孟司、小田嶋隆

4冊挫折、2冊読了。 『〈意識〉とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤』下條信輔/トール・ノーレットランダーシュの『ユーザーイリュージョン 意識という幻想』を読んだ後では、子供だましに感じる。文章も説明調であまりよくない。 『量子の宇宙でからみあ…

小田嶋隆

1冊読了。 『無資本主義商品論 金満大国の貧しきココロ』小田嶋隆/いやあ面白かった。全体的なまとまりとしてはベストかも知れない。コラムとしては8冊目あたりになると思われるが、勢いがあるのは『我が心はICにあらず』と同時期に書かれたものが多いため…

キャプテン・クランチという名のハッカー/『「ふへ」の国から ことばの解体新書』小田嶋隆

小田嶋隆の得意技に「企業批判」がある。いずれの場合も、大手企業を名指しでコテンパンにこき下ろしている。多分、ジャーナリスティックな文章を書こうと思えば、いつでも書けるのだろう。しかし、声高な主張は耳障りだ。そして、正しければ正しいほど、人…

戦争は「質の悪いゲーム」だ/『パソコンゲーマーは眠らない』小田嶋隆

3分の1ほどがゲームソフトのレビューだ。それでも、ゲームにまるで関心のない私に読ませるのだから、オダジマンのペン先の鋭さには恐れ入ってしまう。 小田嶋隆の著作を読むと必ずと言っていいほど反戦志向が窺える。だがそれは、ありきたりな平和論とは全く…

野口晴哉、小田嶋隆

1冊挫折、1冊読了。 『風邪の効用』野口晴哉(のぐち・はるちか)/本当は『整体入門』を読みたかったのだが、こっちが先に届いてしまった。昭和37年に書かれた本である。「風邪は治すべきものではなく、経過するものである」と説いている。で、「風邪が治っ…