古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

三橋貴明、桜井章一、小田嶋隆


 1冊挫折、2冊読了。


 挫折45『新世紀のビッグブラザーへ三橋貴明〈みつはし・たかあき〉(PHP研究所、2009年)/気取った文章にうんざりして10ページほどで挫ける。主語と述語が離れ過ぎていて、文章の行方がわかりにくい。


 92冊目『「勝負強い人間」になる52ヶ条 20年間勝ち続けた雀鬼がつかんだ、勝つための哲学桜井章一(知的生きかた文庫、2006年)/実際に読んだのはハードカバーで『20年間無敗の雀鬼が明かす「勝負哲学」』(三笠書房、2004年)と、タイトルが異なっている。昨日、読了。読んだのは二度目。時々、青臭い表現が出て来て鼻白むものの、それでも学ぶことは多い。この人は偉大なる常識人だと思う。


 93冊目『イン・ヒズ・オウン・サイト ネット巌窟王の電脳日記ワールド小田嶋隆朝日新聞社、2005年)/前原さんオススメの一冊。確かに面白かった……が、「ア・ピース・オブ・警句」よりは落ちる。ブログの記事を編んだものゆえ、どうしても散漫な印象を拭えない。更にサッカーネタに私はついていけなかった。その意味では、同じく妖怪ネタについていけなかった『安全太郎の夜』(河出書房新社、1991年)と五分。活字がゴシック体なのも気に入らない。私の中では6位ってところだな。