古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

勧誘電話110番

勧誘電話110番!!

キャプテン・クランチという名のハッカー/『「ふへ」の国から ことばの解体新書』小田嶋隆

・『我が心はICにあらず』小田嶋隆 ・『安全太郎の夜』小田嶋隆 ・『パソコンゲーマーは眠らない』小田嶋隆 ・『山手線膝栗毛』小田嶋隆 ・『仏の顔もサンドバッグ』小田嶋隆 ・『コンピュータ妄語録』小田嶋隆 ・『「ふへ」の国から ことばの解体新書』小田…

夢は脳による創作/『カミとヒトの解剖学』養老孟司

・『唯脳論』養老孟司 ・霊界は「もちろんある」 ・夢は脳による創作 ・神は頭の中にいる ・宗教の役割は脳機能の統合 ・アナロジーは死の象徴化から始まった ・ヒトは「代理」を創案する動物=シンボルの発生 ・自我と反応に関する覚え書き 脳が賑やかだ。…

東浩紀、大澤真幸、春名幹男

2冊挫折。余生の貴重な時間を優先した。 『自由を考える 9.11以降の現代思想』東浩紀、大澤真幸/対談でこれだけ難しい話をするたあ、驚いたよ。それにしても、どうしてこんなに小難しい理屈になるんだろうね? これじゃあ、大衆は耳を傾けないよ。特に大澤…

教祖・苫米地英人

苫米地英人、二度目の登場。いやあ、相変わらず凄い(笑)。 博士も知らないニッポンのウラ 【#36-1、2】

キェルケゴール

1冊挫折。 『死に至る病』キェルケゴール/20ページで挫ける。私が持っているのは昭和48年発行の41刷なんで、とにかく活字が小さい。そして、余白は焼けており、本からは妙に甘ったるい匂いがする。「死に至る病とは絶望のことである」。ほう、そうかい。じ…

『それでも生きる子供たちへ』メディ・カレフ、エミール・クストリッツァ、スパイク・リー、カティア・ルンド、ジョーダン・スコット&リドリー・スコット、ステファノ・ヴィネルッソ、ジョン・ウー

久々に「文学の遠吠え」を訪ねたところ、この映画が紹介されていた。面白そうだ。 それでも生きる子供たちへ http://jp.youtube.com/watch?v=9T9y6Xs6mKk

多田富雄

1冊読了。 『免疫の意味論』多田富雄/既に古典と化した感のある作品。読もう読もうと思いながら、そのままになっていた。「『自己』を規定しているのは免疫系であって、脳ではないのである」との断言に痺れる。専門用語が多いので、すっ飛ばしながら読むこ…

日本プロパテー

「南出」と名乗る若造からテレアポがあった。「投資目的でワンルームマンションのオーナーになりませんか?」という相も変わらぬ与太話。よくよく訊いてみると、「節税対策」だなんてぬかしていた。色々と説教をしてやって、「まだ若いのだから、そんな会社…

「消費者トラブルメール箱」の集計結果

国民生活センター

カテゴリ分けできるアンテナ

その上、個人情報不要。早速、愛用している。 I know.

戦争は「質の悪いゲーム」だ/『パソコンゲーマーは眠らない』小田嶋隆

3分の1ほどがゲームソフトのレビューだ。それでも、ゲームにまるで関心のない私に読ませるのだから、オダジマンのペン先の鋭さには恐れ入ってしまう。 小田嶋隆の著作を読むと必ずと言っていいほど反戦志向が窺える。だがそれは、ありきたりな平和論とは全く…

トール・ノーレットランダーシュ

1冊読了。 『ユーザーイリュージョン 意識という幻想』トール・ノーレットランダーシュ/518ページで4200円。十分お釣りが来るよ。1万円札をレジで出せばの話。もちろん冗談だ。声高らかに宣言しておくが、これは安い。私の読書経験から申し上げれば、各章が…

癌治療功労者列伝/『がんというミステリー』宮田親平

この新書は「癌治療功労者列伝」といった趣がある。日本人がこれほど活躍していたとは露知らず。驚かされた。 厚生労働省は癌のことを「悪性新生物」と呼称している。これじゃあまるで、「ウルトラQ」に出てくる怪物みたいだ。まったくセンスがない。どうせ…

野口晴哉、小田嶋隆

1冊挫折、1冊読了。 『風邪の効用』野口晴哉(のぐち・はるちか)/本当は『整体入門』を読みたかったのだが、こっちが先に届いてしまった。昭和37年に書かれた本である。「風邪は治すべきものではなく、経過するものである」と説いている。で、「風邪が治っ…

ソ連によるアフガニスタン侵攻の現実/『国家の崩壊』佐藤優、宮崎学

・目をえぐり取られ、耳をそがれ、手足や性器を切断されたチェチェン人の遺体 ・ソ連によるアフガニスタン侵攻の現実 ・チェチェンの伝統「血の報復の掟」 軍事技術の発達は「距離を獲得」したと言ってよい。すると、戦争とは縁のない我々は、離れた位置から…

サラエボ紛争の現実/『この大地に命与えられし者たちへ』写真・文 桃井和馬

サラエボ紛争の本は数冊持っている。だが、一冊も読んでいない。その事実から言えば、私はサラエボ紛争には関心はあるものの、まだ関わろうとはしていない。 二人の青年が笑顔で写真に収まっている。邪気のない顔つきだ。ローソクのような柔らかい光に包まれ…

体癖(たいへき)

Wikipedia 光るナス

自閉症児を「わかる」努力/『自閉症の子どもたち 心は本当に閉ざされているのか』酒木保

・自閉症児を「わかる」努力 ・自閉症は「間(あいだ)の病」 ・人の批判は自己紹介だ 軽度発達障害とされるアスペルガー症候群は「高機能自閉症」と訳されている。そこで、「じゃあ自閉症から調べてみるか」ということで本書を読んだ次第だ。 まったくの見…

苫米地英人、ジェフリー・ディーヴァー、佐藤優+宮崎学、小田嶋隆

2冊挫折、2冊読了。 『大好き!今日からのわたし。 愛される心とからだををつくる秘密の呪文集』苫米地英人/これは、酷い代物だ。深夜の歓楽街で、「お客さん、いい写真がありますぜ」と売りつけられた写真が、動物の交尾や相撲の写真だったりする手口と一…

ゴキブリ

昨夜、踏み潰したはずのゴキブリ(小さなヤツだ)が、今朝、灰皿の中で手足を動かしていた。見た瞬間、少々たじろいだが、正確に煙草の火を押し付けた。ミミズだって、オケラだって、アメンボだって、水虫菌だって、みんな生きているんだが決して平等ではな…

『この大地に命与えられし者たちへ』写真・文 桃井和馬

写真とは切り取られた“瞬間”である。何をどう写すかは、カメラを持つ者の立ち位置で決まる。桃井和馬は世界140ヶ国を飛び回り、己の視線が捉えた光景と人々を“永遠”に刻みつけようとしている。 万物は諸行無常であり生老病死のリズムを奏でる。桃井は敢えて…

ルワンダ大虐殺の始まり/『ジェノサイドの丘』フィリップ・ゴーレイヴィッチ

ルワンダ――この国名は、もはや私にとって他人事では済まされない。骨髄に刻まれた感がある。人間の狂気と寛容とを兼ね備え、殺した人々と殺された人々の家族が共に住む大地。その重みに耐えかねて、アフリカ大陸は窪んでしまっていることと想像する。 教室の…

宮田親平、小田嶋隆

2冊読了。 『がんというミステリー』宮田親平/癌の構造を知りたくて読んだのだが、癌治療に貢献した人々の内容が殆どだった。前半は面白いのだが、後半に至り失速。新書というのはテーマが具体的で、その辺のトーシロー(すなわち私のこと)にも理解できる…

焼そばに見るソースvs塩の行方

焼そばの季節が到来した。短パン姿で震えるようになり、「残暑でざんしょ」という駄洒落を二、三度飛ばした後に、焼きそばの季節は音もなく訪れる。ま、年中食べてはいるのだが、やはり寒さというファクターを欠いて、焼きそばの力を十全に発揮することは困…

桃井和馬

1冊読了。 『この大地に命与えられし者たちへ』桃井和馬/世界各地の様々な光景を切り取った写真集である。これは凄い。嘘偽りなく凄いと言っておこう。シャッターを切る一瞬に、過去と未来が交錯し、欲望と暴力が噴出し、静かな現実が横たわっている。そう…

霊界は「もちろんある」/『カミとヒトの解剖学』養老孟司

・『唯脳論』養老孟司 ・霊界は「もちろんある」 ・夢は脳による創作 ・神は頭の中にいる ・宗教の役割は脳機能の統合 ・アナロジーは死の象徴化から始まった ・ヒトは「代理」を創案する動物=シンボルの発生 ・自我と反応に関する覚え書き 生と死、宗教に…

目撃された人々 21

前回書いたやつの評判がよかった。読者から10通ほどのメールが寄せられた。というのは嘘だ。本当は2通だ。でも、少なからず反応があるのは嬉しい。 で、何か書こうと思ったものの、如何せんネタがない。そこで、前回書いた女性の続きを書いて誤魔化すことに…

鶴岡真弓、酒木保、ガボール・マテ

1冊挫折、2冊読了。 『黄金と生命 時間と練金の人類史』鶴岡真弓/何となく挫折。高価なので、体調のいい時に再読する予定。 『自閉症の子どもたち 心は本当に閉ざされているのか』酒木保(さかき・たもつ)/軽度発達障害の手掛かりになるかと思って読んだ…

リスクから逃げることが最大のリスク/『1年で10億つくる! 不動産投資の破壊的成功法』金森重樹

これは面白かった。「よーし、じゃあ一発、不動産で儲けるか!」って気になるよ。しかし、大事なところはそこじゃない。ものの見方を変えてくれる内容が随所にあるのだ。著者は1970年生まれというのだから大したものだ。もちろん、ゆくゆく不動産購入を考え…