宮田親平、小田嶋隆


 2冊読了。


がんというミステリー』宮田親平/癌の構造を知りたくて読んだのだが、癌治療に貢献した人々の内容が殆どだった。前半は面白いのだが、後半に至り失速。新書というのはテーマが具体的で、その辺のトーシロー(すなわち私のこと)にも理解できるようコンパクトにまとめる必要がある。そして、書き手の意欲がローソクの炎のように揺らいだ時、「大した印税も入ってこないしなあ……」と寒々しい限りの現実に気づいた挙げ句、やっつけ仕事になりがちなのだろうと勝手に推測している。初めて知ったのだが、「ニコチンに発癌性物質はない」とのこと。これを強調しておきたい。アンダーラインを引くよーに。え? タール? タールの話はまた今度にしよう。


パソコンゲーマーは眠らない小田嶋隆/1992年発行。3分の1くらいがゲームソフトのレビューとなっている。私は中学3年の時、大流行したスペース・インベーダーに翻弄された経験があり、それ以降まったくゲームには手を出していない。それでも面白く読めるのだから、オダジマンはやはり凄い。天才的な翻訳能力の持ち主と言ってよし。自分の洞察力と正面から向き合って失敗したのが丸山健二だとすれば、小田嶋隆は洞察力を鼻クソみたいに指で弾き飛ばして面白がっている。