2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ここでいう「宗教」とはアブラハムの宗教を指しているのだろう。 「宗教は子どもじみた迷信にすぎない」。物理学者アインシュタインが知人にあてた私信で、自身の宗教観をこう表現していたことが明らかになった。この手紙は今週、ロンドンで競売に出される。…
1冊読了。 24冊目『はじめてのインド哲学』立川武蔵(講談社現代新書、1992年)/バラモン哲学がチト苦しかった。内容が欲張り過ぎてわかりにくくなっている。意気込みが勝ち過ぎて失敗したのだろう。それでも、仏教〜大乗仏教〜密教の流れはわかりやすかっ…
「機を見るに敏」――そんな人々の思惑から資本主義経済は誕生した。著者は投機を、「機に投ずる」という禅語本来の意味で使用している。 資本主義経済の最初の担い手は投機家だった。資本主義制度における最初にして最大の投機対象は株式会社そのものである。…
ダブルバインド(二重拘束)とは、矛盾するメッセージの板挟みになる状態のこと。幼児が大きくなるにつれ、母親は身体的な接触を忌避する時期があるそうだ。本能に備わる子離れ、親離れのメカニズムの一つなのかも知れない。 このようなときでも、子どもから…
弱酸性なごみローション。油分ではなくハーブの潤いをきちんと補給。
1冊挫折、2冊読了。 挫折7『アウステルリッツ』W・G・ゼーバルト/鈴木仁子訳(白水社、2003年)/不思議な小説。アウステルリッツという青年の語った内容が延々と続く。改行もなしで。私が読んだ部分は建築にまつわる話が多かった。写真も多数掲載されてい…
「分ける」ことは「殺す」ことである、と。つまり腑分け。それだけでは「わかる」ことにはならない。一旦分けて、再構成することが「わかる」ことである、と。各パーツの役目と機能を知らねば、修理はできない。いやはや卓見。 考察すること一般を、俗に「分…
・同居家族が老人を孤独へ追いやる ・最も多い自殺原因は「経済生活問題」 ・作為的に死を選ぶのは邪道・『自殺の9割は他殺である 2万体の死体を検死した監察医の最後の提言』上野正彦 リラックスした筆致が読みやすい。回顧調も心地よい。著者は監察医とい…
・「知識」は手段に過ぎない ・『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』ピーター・ティール with ブレイク・マスターズ 西澤潤一は東北大学総長、岩手県立大学学長学長を歴任し、現在は首都大学東京の学長。「光通信の父」であり、「ミスター半導…
これはめっけものだった。華麗な文章で奥深い世界に迫っている。 また別の文化では、性はアイスクリームを食べるのに似ている。未経験の人にとってアイスクリームのひとすくいは冷たくて味気無いものかもしれないが、実はひそかな深い味わいをもっている。ポ…
この大縄跳びが少年達を変えた。 それでもやはりうまくいかない。運動神経の悪い子が足をひっぱっていた。だれもがそう考えていたそのとき、一人の院生がこんなこを言いだした。 自分は跳べなかったら、下(中間期)からやり直さなあかん。ホントにダメなら…
・中国人民の節度 ・若き日の感動 父は西園寺公一(きんいち)、曽祖父は西園寺公望(きんもち)。西園寺一晃は北京に10年間留学し、文化大革命を目の当たりにする。本書を文革礼賛本と称する向きもあるようだが、底の浅いステレオタイプの類いに過ぎない。…
「平将門の首塚」だってよ。周辺跡地に大蔵省が建てられることとなったが、工事関係者や大蔵省職員の不審死が相次いだそうだ。 東京・地下鉄大手町駅から歩いて1分、ビジネス街の一角に平将門の首塚が祀られています。そばにある三井物産の役員室は、全部そ…
宮崎勤に関する報道のあり方に疑義を呈したテキスト。小田嶋隆の気骨が窺える。・Wikipedia ・プロファイル研究所 ・宮恕W勤幼女連続殺人事件 「異常だ」 という人もいるかもしれない。 「気味が悪い」 と思う人もいるだろう。 が、こういう状態(私の部屋、…
郵政問題に詳しいジャーナリストの中村知空氏はこう言うのだ。 「日本郵政とオリックスの取引を見ても分かるように、郵政物件の入札は経過が不透明な上、落札業者の実態もよく分からない。だから正規の段取りや事前の説明が不十分で、落札後のトラブルが絶え…
・『巷の神々』(『石原愼太郎の思想と行為 5 新宗教の黎明』)石原慎太郎 ・『対話 人間の原点』小谷喜美、石原慎太郎 ・恵まれた地位につく者すべてに定数がある ・大衆運動という接点・『仮面を剥ぐ 文闘への招待』竹中労 ・『黒い手帖 創価学会「日本占…
1冊読了。 21冊目『蓮と法華経 その精神と形成史を語る』松山俊太郎(第三文明社、2000年)/編集者との対話形式になっており、床屋談義のような親しみやすさがある。しかし内容は難解。法華経の各品の成立について鋭く考察を加える。白蓮華と紅蓮華の相違を…
FNNニュース 2009-02-07
・資産運用のリスクを恐れるな・『デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術』オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ ・『ゾーン 最終章 トレーダーで成功するためのマーク・ダグラスからの最後のアドバイス』マーク・ダグラス、ポーラ・T・ウエッブ …
1冊挫折、1冊読了。 挫折6『フルタイムトレーダー 完全マニュアル』ジョン・F・カーター/長尾慎太郎監修、山下恵美子訳(パンローリング、2007年)/3部21章からなるが、読んだのは第1部のみ。それ以降は具体的過ぎてダメ。米国の銘柄である上、チャートや…
大相撲の貴乃花親方夫妻が、相続問題や八百長疑惑に関する週刊新潮の5本の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社などに計約3700万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は4日、新潮社側に計375万円の支払いと謝罪広告掲載を命じた。松本…
WIRED VISION 2009-02-05
・ゼロをめぐる衝突は、哲学、科学、数学、宗教の土台を揺るがす争いだった ・数の概念 ・太陽暦と幾何学を発明したエジプト人 ・ピュタゴラスにとって音楽を奏でるのは数学的な行為だった ・ゼロから無限が生まれた ・パスカルの賭け・『宇宙を復号(デコー…
2冊読了。 18冊目『性愛術の本 房中術と秘密のヨーガ』(学研ブックス・エストリカ、2006年)/密教を調べているうちに、とうとう性愛術にまで辿り着いてしまった。我ながら何という求道心か(笑)。ま、ムックなんで浅く広くといった内容。ただし、写真や図…
大万証券(名古屋市)の元社員が特別養護老人ホームに入居する認知症の男性(81)の株券や現金を無断で持ち出したとして、男性と成年後見人の長男(45)が同社に約1億3560万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が4日、名古屋地裁であった。長谷川恭弘裁判官…
・『レディ・ジョーカー』高村薫 ・文学性の薫り高い硬質な警察小説・『ストーナー』ジョン・ウィリアムズ はっきり書いておくが、プロットが私の好みではない。それでも読ませられた。しかも一気にだ。硬質な透明感に包まれた文章。警句を思わせる一行。文…
1冊読了。 17冊目『服従実験とは何だったのか スタンレー・ミルグラムの生涯と遺産』トーマス・ブラス(誠信書房、2008年)/野島久男、藍澤美紀訳。タイトルに偽りあり。服従実験の詳細は記されているが、特にそれだけを詳述した作品ではない。ミルグラムの…
北海道音更(おとふけ)町農協の男性職員(当時33歳)が自殺したのは、過酷な労働などが原因として、遺族が同農協に計1億4058万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2日、釧路地裁帯広支部であった。 岡山忠広裁判長は「業務により心理的負荷が生じてうつ病にな…
・学問への情熱が明治維新を導いた ・赤誠の人物がいない・『青い空』海老沢泰久 ・『氷川清話』勝海舟 ・『海舟語録』勝海舟 20年以上前に読んだ。勝父子のべらんめえ調が小気味よかった。まさかその後、東京の下町に住むとは思わなかった。私が過ごした亀…
・「空」とは否定作業によって自己が新しくよみがえるプロセスの原動力 ・「私」とは属性なのか?〜空の思想と唯名論 ・枢軸時代の変化 ・「空」の語意・『世界の名著1 バラモン教典 原始仏典』長尾雅人責任編集 ここで展開されているのは初期仏教の「空」(…