大万証券(名古屋市)の元社員が特別養護老人ホームに入居する認知症の男性(81)の株券や現金を無断で持ち出したとして、男性と成年後見人の長男(45)が同社に約1億3560万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が4日、名古屋地裁であった。長谷川恭弘裁判官は会社側の使用者責任を認め、ほぼ請求通り同社に約1億2560万円の支払いを命じた。
判決によると、元社員は2005年3月から昨年1月にかけ、男性が同社に預けていた自動車会社などの株券(時価計約1億860万円相当)を無断で持ち出したほか、男性からの預かり金約600万円を横領した。
【時事通信 2009-02-04】