古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

松山俊太郎


 1冊読了。


 21冊目『蓮と法華経 その精神と形成史を語る』松山俊太郎(第三文明社、2000年)/編集者との対話形式になっており、床屋談義のような親しみやすさがある。しかし内容は難解。法華経の各品の成立について鋭く考察を加える。白蓮華と紅蓮華の相違を詳細にわたって語っている。松山俊太郎は蓮の文献的研究をしていると奥付にあるが、碩学といってよい。上級者向け。