古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2009-02-13から1日間の記事一覧

資本主義経済の最初の担い手は投機家だった/『投機学入門 市場経済の「偶然」と「必然」を計算する』山崎和邦

「機を見るに敏」――そんな人々の思惑から資本主義経済は誕生した。著者は投機を、「機に投ずる」という禅語本来の意味で使用している。 資本主義経済の最初の担い手は投機家だった。資本主義制度における最初にして最大の投機対象は株式会社そのものである。…

ダブルバインド/『子供の「脳」は肌にある』山口創

ダブルバインド(二重拘束)とは、矛盾するメッセージの板挟みになる状態のこと。幼児が大きくなるにつれ、母親は身体的な接触を忌避する時期があるそうだ。本能に備わる子離れ、親離れのメカニズムの一つなのかも知れない。 このようなときでも、子どもから…

アクネバリア 薬用プロテクトローション

弱酸性なごみローション。油分ではなくハーブの潤いをきちんと補給。

W・G・ゼーバルト、上田敏、戸頃重基

1冊挫折、2冊読了。 挫折7『アウステルリッツ』W・G・ゼーバルト/鈴木仁子訳(白水社、2003年)/不思議な小説。アウステルリッツという青年の語った内容が延々と続く。改行もなしで。私が読んだ部分は建築にまつわる話が多かった。写真も多数掲載されてい…