大野純一


 1冊読了。


 26冊目『片隅からの自由 クリシュナムルティに学ぶ』大野純一著編訳(コスモス・ライブラリー、2004年)/大野純一による販促本。見下げ果てた代物。取り上げられている著作の大半が自ら翻訳した作品か、大野が一人で切り盛りするコスモス・ライブラリーの作品となっている。更に大野は、あろうことかグルジェフケン・ウィルバーという雑音を盛り込んでいる。大野自身がトランスパーソナルに傾いているため、クリシュナムルティの教えを言葉の上っ面でしか理解していない証拠と私は見る。とはいうものの、内容は決して悪くない(笑)。クリシュナムルティは訳者に恵まれていない。それでも菊川忠夫、藤仲孝司に比べると、まだ大野訳はましだ。仏教が発展したのは鳩摩羅什 (くまらじゅう)によるところが大きい。翻訳にも傑出した思想が求められる所以(ゆえん)である。明日はクリシュナムルティの命日。