藤原伊織、J・クリシュナムルティ、宮城谷昌光


 1冊挫折、2冊読了。


 挫折12『ダナエ藤原伊織(文春文庫、2009年)/これが遺作となった。文章がぎこちない。それが乱れに感じた。


 24冊目『既知からの自由』J・クリシュナムルティ/大野龍一訳(コスモス・ライブラリー、2007年)/『自己変革の方法 経験を生かして自由を得る法』の新訳。確かにこちらの方が読みやすい。で、案の定、旧訳に誤訳が多いことをわざわざ「あとがき」に記している。クリシュナムルティ作品を翻訳している大野純一、高橋重敏、藤仲孝司、大野龍一は人間性に問題があると思う。クリシュナムルティ本はこれで47冊目。


 25冊目『重耳(上)宮城谷昌光〈みやぎたに・まさみつ〉(講談社、1993年/講談社文庫、1996年)/少しわかってきた。宮城谷作品は前置き(主人公の前の時代)が長いと思っていたが実は違った。人ではなく時代が主役なのだ。つまり、ある人物を境にした前の時代と後の時代を描いているのだ。歴史の波に翻弄される人と、時流の乗る人とを描いて鮮やか。何にも増して漢文調の形容が堪らない。