2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧
今日はE=mc²の式が載ったアルベルト・アインシュタインの特殊相対性理論の第2論文がドイツの学術誌『Annalen der Physik』(ドイツ語)に掲載された日(1905年)。アインシュタインは当時26歳。まだ無名の特許局員であった。質量とエネルギーの等価性を表す…
(※引退の)発表を5時にしたのは訳があった。 午前中に発表すると、夕刊の締切り時間に間に合ってしまい、朝刊だけの新聞は不利になる。父がいつも教えてくれた。 「ひとりの人を喜ばせるよりも、皆を悲しませないようにして上げるんだ。貞治、忘れないこと…
手話というのは身振りやパントマイムの一種だろうと思っている人が多い。教育者が発明したとか、周囲の話し言葉を暗号化したものだとかいう思い込みもある。が、すべて間違っている。聴覚障害者の共同体があれば、必ず手話も存在する。手話はそれぞれ、独立…
磁力や重力を思い出せばわかるとおり、物体のあいだに働く力はふつう、互いに離れるほど弱くなる。離れるほど引きあう力が強くなる、そんな作用を考えるなんて馬鹿げていると皆は言ったが、その「漸近的自由性」を実際に見つけた本書の著者は素粒子物理学を…
人間には、言語の背後にあって言語化されない知がある。「暗黙知」、それは人間の日常的な知覚・学習・行動を可能にするだけではない。暗黙知は生を更新し、知を更新する。それは創造性に溢れる科学的探求の源泉となり、新しい真実と倫理を探求するための原…
「考える」「思う」の主語は何か。「思われること」は、本当に「私に思われ」ているのか。「私」を「捏造」したデカルトは、すでにこの問いを封印していた。しかし、近代以降、この沈黙の事象に対する哲学者たちの悪戦苦闘が始まった。リヒテンベルクに始ま…
今日はエドウィン・ハッブルが生まれた日(1889年)。ハッブル宇宙望遠鏡は彼の名前に由来。我々の銀河系の外にも銀河が存在することや、それらの銀河からの光が宇宙膨張に伴って赤方偏移していることを発見した。宇宙が膨張している事実を初めて目撃した人…
今日はブノワ・マンデルブロが生まれた日(1924年)。1975年、マンデルブロは一連の図形を表現するためにフラクタルという概念を考案した。去る10月14日に逝去。
サブプライム危機が表面化する直前に出版され、「サブプライム危機を予言した書」としてウォール街で大きな反響を呼んだリスク管理のプロの手による警告の書。 MITの経済学者から一転、時代の流れに乗ってウォール街に転じてデリバティブの開発に携わること…
ゲストはギタリストの沖仁とアコーディオン奏者の園田容子。いやはやこれはカッコイイ。ギターの神降臨、ってな感じだ。 BAKUHATSU!!MAN Official website
・『ニューステージ 世界史詳覧』浜島書店編集部編 ・『科学史と新ヒューマニズム』サートン:森島恒雄訳 ・権威者の過ちが進歩を阻む ・化物世界誌と対蹠面存在否定説の崩壊・『時間の逆流する世界 時間・空間と宇宙の秘密』松田卓也、二間瀬敏史 ・『思想…
今日はバスティーユ牢獄に収監されていた「ベールで顔を覆った囚人」(鉄仮面)が死亡した日(1703年)。囚人が被っていた布製の仮面はいつの間にか鉄仮面になり、そのグロテスクなイメージから、様々な文学作品、映画に取り上げられている。
今日はリンカーンがゲティスバーグ演説を行った日(1863年)。国立戦没者墓地の奉献式において。3分間のスピーチであった。「人民の、人民による、人民のための政治」という一節が有名。だがこれ、リンカーンのオリジナルには非ず。Citizenという言葉を避け…
しかし最近のブラックホール研究は、ブラックホールの意外な面を暴き出してきた。ブラックホールこそは莫大な電磁波その他の形のエネルギー供給源であり、宇宙が現在の姿になるために多大な貢献をしてきたらしいのである。本書で伝えたいメッセージはこれで…
いまだ差異化をほどこされていない欲望こそが行為の作因者(agent)をなしているのであって、そこに権力が欲望の諸効果を生み出すために滑りこむのだ。「権力は……欲望のレヴェルにおいて──くわえては知のレヴェルにおいても、もろもろの積極的な効果を生み出…
ダーウィンによって確立された進化論はどのように発展していったのか。分子生物学は進化論をいかに豊かにしたのか。進化の道筋は現在どのように考えられているのか。革命的な「分子進化の中立説」を提唱して世界の学界に大論争を巻き起した著者が、『種の起…
キリンの首はなぜ長いのか――「突然変異」と「自然淘汰」により進化したからだ、というダーウィンの進化論はあまりにも有名だ。しかし、自然淘汰だけで生物界の詳細な構造は説明できないことを著者は指摘する。そして、生物における秩序の多くは自然淘汰の結…
どこをどう見てもアブノーマルだ(笑)。
今日はウィリアム・テルが息子の頭上に乗せられたリンゴを射抜いた日(1307年)。中央広場に掲げられたヘルマン・ゲスラーの帽子に頭を下げることを拒否したために逮捕。テルは息子の頭の上の林檎を矢で射るか、それとも死ぬかを選択させられる。後にテルは…
レオナルド・サスキンドの翻訳だが、漢字の使い方が一貫していなくて酷い。これほど酷いものは初めて見た。「いく」「行く」、あるいは「こむ」「込む」が混在。日経BP社の編集の問題かもしれないが、言葉に対する鈍感さに驚く。
脅威を抱く前に、「ヘー!」が口を衝いて出る。 米議会の諮問機関「米中経済安保見直し委員会」は17日の報告書で、世界のインターネット通信の約15%が今年4月に約18分間にわたり、中国国営の通信大手「中国電信」によって傍受や情報の改ざんが可能な状態と…
私がこの乾いた軽さに辿り着くには、あと何年かかることだろう。 ルー・リード
すべてが痕跡であり「読み」によって現象するのなら、そのつどの「読み」の正しさは、どこに求められるのか──。ジャック・デリダの世界認識の深奥に迫る野心的試み。デリダ小伝や彼の著作案内も収録。 理論構築が排除した他者に応える「根源的」な肯定。 現…
今日はアウグスト・フェルディナント・メビウスが生まれた日(1790年)。ドイツの数学者。ガウスに師事。「メビウスの輪」で広く知られる。1865年に「多面体の体積の決定について」という論文の中で発表した。実際にメビウスの帯を発見したのは1858年のこと…
今日はユゴーが『レ・ミゼラブル』の執筆を始めた日(1845)。日本では森田思軒が一部を「哀史」の題名で訳したが完訳には至らず。黒岩涙香が翻案、『噫無情』の題名で1902年から連載を開始。原題は「悲惨な人々」「哀れな人々」という意味。1本のパンを盗ん…
2世紀に作られたいくつかのパピルス文書の断片は別にして、手書きの福音書として、最も早いものでも4世紀になってからである。4世紀半ばに標準化されるまで、福音書テキストは流動状態にあり、神学上の理由、またその他の理由から、写本作成者による改変を免…
多くの動物、特にネズミやモグラの視覚は極めて原始的であり、実際のところ視覚がないに等しいにもかかわらず、環境の中で自分の進む方向をかなりうまく見定め、進化的意味での生存を可能にする一般的活動を行うことができる。 筆者が思うに、この問いの答え…
いやあ、これも素晴らしい。自家薬籠中の物としている。 諫山実生
2冊挫折、1冊読了。 挫折80『戦略の格言 戦略家のための40の議論』コリン・グレイ/奥山真司訳(芙蓉書房出版、2009年)/文章がよくない。それにも増して、戦争のための理論を読むことに徒労感を覚えた。 挫折81『サバルタンは語ることができるか』ガヤトリ…
今日は郭沫若(かく・まつじゃく)が生まれた日(1892)。業績は多岐に。文学の代表作としては『女神』『屈原』があり、中国古代史学においては西周時代を奴隷制時代とした『中国古代社会研究』など。三国志関連では論文「替曹操翻案」を発表しており、これ…