いまだ差異化をほどこされていない欲望

 いまだ差異化をほどこされていない欲望こそが行為の作因者(agent)をなしているのであって、そこに権力が欲望の諸効果を生み出すために滑りこむのだ。「権力は……欲望のレヴェルにおいて──くわえては知のレヴェルにおいても、もろもろの積極的な効果を生み出すのです」。


【『サバルタンは語ることができるか』ガヤトリ・C・スピヴァク/上村忠男訳(みすず書房、1998年)】


サバルタンは語ることができるか (みすずライブラリー)