古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2010-11-19から1日間の記事一覧

鉄仮面が死んだ日

今日はバスティーユ牢獄に収監されていた「ベールで顔を覆った囚人」(鉄仮面)が死亡した日(1703年)。囚人が被っていた布製の仮面はいつの間にか鉄仮面になり、そのグロテスクなイメージから、様々な文学作品、映画に取り上げられている。

リンカーンがゲティスバーグ演説を行った日

今日はリンカーンがゲティスバーグ演説を行った日(1863年)。国立戦没者墓地の奉献式において。3分間のスピーチであった。「人民の、人民による、人民のための政治」という一節が有名。だがこれ、リンカーンのオリジナルには非ず。Citizenという言葉を避け…

ブラックホールがエネルギー供給源の可能性

しかし最近のブラックホール研究は、ブラックホールの意外な面を暴き出してきた。ブラックホールこそは莫大な電磁波その他の形のエネルギー供給源であり、宇宙が現在の姿になるために多大な貢献をしてきたらしいのである。本書で伝えたいメッセージはこれで…

いまだ差異化をほどこされていない欲望

いまだ差異化をほどこされていない欲望こそが行為の作因者(agent)をなしているのであって、そこに権力が欲望の諸効果を生み出すために滑りこむのだ。「権力は……欲望のレヴェルにおいて──くわえては知のレヴェルにおいても、もろもろの積極的な効果を生み出…

『生物進化を考える』木村資生(岩波新書、1988年)

ダーウィンによって確立された進化論はどのように発展していったのか。分子生物学は進化論をいかに豊かにしたのか。進化の道筋は現在どのように考えられているのか。革命的な「分子進化の中立説」を提唱して世界の学界に大論争を巻き起した著者が、『種の起…

『自己組織化と進化の論理 宇宙を貫く複雑系の法則』 スチュアート・カウフマン/米沢富美子訳(ちくま学芸文庫、2008年)

キリンの首はなぜ長いのか――「突然変異」と「自然淘汰」により進化したからだ、というダーウィンの進化論はあまりにも有名だ。しかし、自然淘汰だけで生物界の詳細な構造は説明できないことを著者は指摘する。そして、生物における秩序の多くは自然淘汰の結…

A Normal Day

どこをどう見てもアブノーマルだ(笑)。