ケアとは「時間をあげる」こと

 例えば誰でも、自分が好きな人、あるいは大切な人と思う相手に対しては時間をさくのをいとわない一方、そうでない相手に対しては時間を過ごすのを極力減らそうとする。こうしたことから考えると、ケアとはその相手に「時間をあげる」こと、と言ってもよいような面をもっている。あるいは、時間をともに過ごす、ということ自体がひとつのケアである。


【『ケアを問いなおす 〈深層の時間〉と高齢化社会広井良典ちくま新書、1997年)】


ケアを問いなおす―「深層の時間」と高齢化社会 (ちくま新書)