古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2010-10-03から1日間の記事一覧

アルビン・トフラーが生まれた日

今日はアルビン・トフラーが生まれた日(1928年)。『第三の波』(NHK出版、1980年)で三種類の社会を描いた。第一の波は農業革命の後の社会、第二の波は産業革命、第三の波は脱産業社会(脱工業化社会)であるとした。トフラーは1950年代末から主張し、多く…

吉田松陰の小児的な自己中心性

唯幻論の衝撃 吉田松陰の小児的な自己中心性 明治政府そのものが外的自己と内的自己との妥協の産物 現代心理学が垂れ流す害毒/『続 ものぐさ精神分析』岸田秀 外的自己から切り離された内的自己もそのままではすまない。外的現実への適応は外的自己の役割で…

ルソーは変態だった

1745年、下宿の女中テレーズを愛人とし、10年間で5人の子供を産ませ、5人とも孤児院に送った。 【Wikipedia、以下同】 私生活においては、極度のマゾヒズムや露出癖、知的障害者に性的虐待を行い妊娠させ次々に捨てるなど、性倒錯が顕著でもあり、自身の著書…

『生命とは何か 物理的にみた生細胞』シュレーディンガー(岩波文庫、2008年)

岩波新書は1951年。 量子力学を創造し、原子物理学の基礎をつくった著者が追究した生命の本質──分子生物学の生みの親となった20世紀の名著。生物の現象ことに遺伝のしくみと染色体行動における物質の構造と法則を物理学と化学で説明し、生物におけるその意義…

「West Coast Blues」Blind Blake

(※左がボックスセットで、右が輸入盤)

リー・チャイルド、プーラン・デヴィ

3冊読了。 120、121冊目『キリング・フロアー(上)』『キリング・フロアー(下)』リー・チャイルド/小林宏明訳(講談社文庫、2000年)/これがデビュー作。一気に読めるのだが、2冊にするほどの内容ではないと思う。『前夜』を読んだ時も同じ印象を受けた…