古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

チャーリー

 チャーリーは生まれながらの外交官だ。戦いよりも話し合いを好むが、それも当然で、喧嘩はえらく苦手なのだ。この10年で彼は一度だけ揉め事に巻き込まれたのだが、それは話し合いを拒む犬に出会った時だ。


【『チャーリーとの旅』ジョン・スタインベック竹内真訳(ポプラ社、2007年/大前正臣訳、弘文堂、1964年)】