古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

熊田一雄


 1冊読了。


男らしさという病? ポップ・カルチャーの新・男性学熊田一雄愛知学院大学助教授が書いた“サブカルジェンダー論”ともいうべき一冊。門外漢には濃過ぎる内容で、「やおい」から「百合」までフォローされている。各章の冒頭にある「ノート」はいずれも興味深いテーマだ。内観サークル系宗教運動の「エルランティの光」や大本教出口王仁三郎が取り上げられていて、サブカルチャーとしてのアニメに対して、カウンターカルチャーとしての宗教と捉える可能性を示しているように感じた。まあ、とにかくてんこ盛りだ。ジェンダー論に関して私は、いささか腰が引ける。広くジェンダー論全般に言えることだが、とにかく「非」や「反」の付く名詞が多くてわけがわからなくなる。前原政之さんあたりに書評してもらえば面白そう。


 尚、余談になるがAmazonで検索すると『“男らしさ”という病?』と表記されているため、『男らしさという病』ではヒットしない。表紙は『男らしさという病』になっているが、巻末データでは『〈男らしさ〉という病』になっている。ネットで販路を拡大しようとするなら、タイトルに記号を盛り込むことは避けるべきだろう。尚、Amazonへは私の方から意見しておいた。




 Amazonから早速、返事があった(2008-08-23)――

 このたびは、当サイトの商品詳細ページの記載に誤りがあり、ご不便をおかけしたことをお詫びいたします。
 お問い合わせの商品『“男らしさ”という病? ポップ・カルチャーの新・男性学』の情報を出版社サイトにて確認いたしましたところ、『男らしさという病?』という表題が正しいものだと判明いたしました。お客様にはご不便をおかけいたしましたことを重ねてお詫び申し上げます。
 ご参考に出版社サイトをご案内いたしますので、ご確認いただければ幸いです。
 お客様からご指摘いただきました件につきましては、担当部署で内容を再度確認の上、修正いたします。修正内容が詳細ページに反映されるまでには時間がかかる場合があります。恐れ入りますが、詳細ページの内容が修正されるまで、いましばらくお待ちくださいますようお願いいたします。なお、当サイトでは、修正完了のご連絡はいたしておりませんので、お手数ですが、後日サイト上で修正内容をご確認くださいますよう、あわせてお願いいたします。
 お忙しいなか、ご連絡をいただき、ありがとうございました。
 Amazon.co.jpのまたのご利用をお待ちしております。