チャンドラー・バール、アレックス・シアラー、ルイス・サッカー、苫米地英人


 2冊挫折、2冊読了。


匂いの帝王 天才科学者ルカ・トゥリンが挑む嗅覚の謎』チャンドラー・バール/妙なテンションの高さが、どうしても肌に合わない。巻頭の「謝辞」を読んだだけで嫌な予感がした。予感的中。撃沈。


青空のむこう』アレックス・シアラー/小学生高学年向け。交通事故で死んでしまった少年の“あの世の物語”。狙いは悪くないんだが、余計な文章が多過ぎる。途中をすっ飛ばしてラストを読んだが、見事なまでの予定調和。ありきたり過ぎて、子供を馬鹿にしているのかと思ったほど。毒のない童話というレベル。


ルイス・サッカー/これまた小学生高学年向け。全米で350万部を売り上げた作品。こりゃあ、確かに面白い。無実の罪で少年院に送られたスタンリー・イェルナッツは、毎日毎日穴を掘らされる。先祖代々運に見放され、デブといじめられていた少年が少しずつ逞しくなってゆく。カットバックで先祖の物語も交えられ、ラストで縦糸と横糸が結び合う。際立った展開ではなく、物語という確立した世界観で勝負している。続編の『』も読んでみたい。


スピリチュアリズム苫米地英人/苫米地作品は初めて読んだ。特に文章が上手いわけではないのだが、途中から一気読み。公安から依頼を受けてオウム信者の洗脳を解いた著者が、現在のスピリチュアルブームに警鐘を鳴らしている。江原啓之のことを「自分探し君」と徹底批判。後半の仏教論に私は完全にハマってしまった。「ひょっとして、苫米地に洗脳されているのかも」と思ったほどだ。