古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

武藤春光、弘中惇一郎、ジェローム・デュアメル


 1冊挫折。1冊読了。


 挫折77『安部英医師「薬害エイズ」事件の真実 誤った責任追及の構図』武藤春光、弘中惇一郎(現代人文社、2008年)/検察がどのように事件をでっち上げるかを、裁判の経過と併せて描かれている。安部医師は血友病治療の第一人者というだけで濡れ衣を着せられた。テレビカメラの前で癇癪を起こした映像を覚えている人も多いだろう。私は安部医師が無罪だったことすら知らなかった。やはりテレビは観るべきではない。横書きテキストではあるが、時間のある時に再読する予定。


 126冊目『世界毒舌大辞典』ジェローム・デュアメル/吉田城〈よしだ・じょう〉訳(大修館書店、1988年)/とっくに読了。書くのを忘れていた。原書の編者がフランス人のため、やや理解しにくい部分もある。やたらと「コキュ」なる言葉が出てくるのだが「寝取られ亭主」という意味。古いものも集められているので仕方がないと思うが男尊女卑や下ネタが目立つ。最後の「人物」の章は不要。この手の本はトイレに置いておくに限る。便座で表現力を磨け。