1冊読了。
45冊目『パレスチナ 新版』広河隆一(岩波新書、2002年)/旧版は1987年に刊行されている。フォト・ジャーナリストである広河隆一は何度も現地を取材している。つまり、現場から見た「パレスチナvsイスラエルの歴史」が書かれている。これは凄い。2〜3ページ置きに付箋をつける羽目となってしまった。世界の現状、国際協力の欺瞞、民族紛争、宗教紛争、自爆テロの理由などが理解できる。他民族にはまったく関係のない「聖書」という台本を理由にして、パレスチナの国土を勝手にぶん取ったのがイスラエルであり、シオニズム運動だった。これに資金提供をしたのがあのロスチャイルドだ。世界の金融界はユダヤ人が牛耳っている。それにしても酷い。イスラエルはナチスと同じことをパレスチナ人に対して行っている。国際ニュースの多くは米英が発信しており、イスラエル側に有利な報道がなされている。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の関係もよく理解できた。本書を高校世界史の教科書にすべきだ。本気でそう思う。