パレスチナ人を虐殺した司令官の保釈金は何と10円以下

 多くの人は信じられない、と言うかもしれない。あのアウシュビッツを経験した人々が、他人にそんなひどい仕打ちができるはずがない、と。ましてユダヤ人が非武装パレスチナ人を虐殺することなど想像もできないに違いない。しかし現実には、そうしたことがしばしば起こっている。1956年にカセム村のパレスチナ人47人がイスラエル兵に虐殺されたときは、命令を下した最高責任者は「単なる技術上の過失」を犯したとして、実に10円にも満たない形式だけの罰金で釈放された。


【『パレスチナ 新版』広河隆一〈ひろかわ・りゅういち〉(岩波新書、2002年)】