エリザベス・クレア・プロフェット


 1冊読了。


 27冊目『イエスの失われた十七年』エリザベス・クレア・プロフェット/下野博訳(立風書房、1998年)/資料的な要素が強く、読み物としてはさほど面白くない。だが、桁外れのインパクトがある。イエスの人生は13歳から30歳にわたる期間の記録がない。キリスト教ではこの間エジプトに行っていたことになっているそうだ。本書ではイラン(ペルシャ)からアフガニスタンを経由してインドへ行ったことを検証している。つまりイエスは、17年間仏教を学んでいたって話。凄いのは証拠があるところ。チベットのあちこちで伝説が語り継がれ、僧院にはパーリ語で記された『聖イッサ伝』(※イッサ=イエス)という羊皮紙状の仏教経典が多数現存しているそうだ。で、この文書を直接目撃した3人のテキストの一部を各章で紹介している。巻末の原注、および訳者あとがきも興味深い内容だ。堀堅士著『仏教とキリスト教 イエスは釈迦である』(第三文明レグルス文庫、1973年)と併せ読めば完璧。