1冊読了。
115冊目『インテリジェンス人生相談 社会編』佐藤優〈さとう・まさる〉(扶桑社、2009年)/第1章が「貧困」というテーマになっていて、薄給のヘルパー、派遣社員の契約解除、抜け出せないネットカフェ生活などの相談が寄せられている。新自由主義に加担した自公政権の罪を目の当たりにした思いがする。佐藤は人生に行き詰まっている彼等に寄り添う。編集部の知らないところで佐藤は、貧しい学生に資金援助をしたこともあったという。真の知性とは、熱い心に支えられているものであることを知る。本来であれば政治家や僧侶(あるいは牧師)、教師などがやるべき仕事を、佐藤は勇んで行っている。