古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

民主党 生方問題の真相

上杉隆

現代心理学が垂れ流す害毒/『続 ものぐさ精神分析』岸田秀

・唯幻論の衝撃/『ものぐさ精神分析』岸田秀 ・現代心理学が垂れ流す害毒 ・文明とは病気である ・貧困な性行為 ・ヨーロッパの拡張主義・膨張運動・唯脳論宣言/『唯脳論』養老孟司 ・『神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡』ジュリアン・ジェインズ ・『ユ…

札幌農学校

町村金弥の孫が、自民党の町村信孝である。 理想の星をかかげた旗は、あっけなく下ろされてしまったが、このみじかい年月に、開拓使がこの町に残していったいちばん大きなものは、ひろい道路でもなく、大きな官営工場でもなかった。 札幌農学校である。 開拓…

中村哲、小野田寛郎

2冊読了。 43冊目『医者、用水路を拓く アフガンの大地から世界の虚構に挑む』中村哲〈なかむら・てつ〉(石風社、2007年)/凄い人物がいたものである。中村哲はアフガニスタンで現地の人々のために医療活動を続けている。米軍との戦闘が激しさを増す中で、…

NHKの障害者差別

今、NHKの番組制作の現場に、全盲の職員は一人もいません。ラジオ第2放送の「視覚障害者の皆さんへ」という番組ですら、関わっている視覚障害者は全て外部の人たちです。 障害者の番組があるのだから障害者を採用すべきだ、などと言うつもりは毛頭ありません…

「青い糸」Micro

PV Micro

唯幻論の衝撃/『ものぐさ精神分析』岸田秀

・宗教とは何か? ・唯幻論の衝撃 ・吉田松陰の小児的な自己中心性 ・明治政府そのものが外的自己と内的自己との妥協の産物 ・軍部が強制的に国民を戦争に引きずりこんだというのは誤り・現代心理学が垂れ流す害毒/『続 ものぐさ精神分析』岸田秀 ・『神々…

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キリスト教的世界観に自由意志は存在しない

伝統的なユダヤ・キリスト的世界観では、自由意志はありません。神が世界のすべてを支配しているからです。 交通事故に子どもが遭うと「それは神が決めたことだから、神の計画だから」ということになります。そうして慰められるわけです。 子どもを轢(ひ)…

認知症の生々しい描写/『一条の光・天井から降る哀しい音』耕治人

昔から記憶喪失や認知症に興味を覚えてならなかった。「自分」という存在の危うさや儚(はかな)さを表出しているように思えた。「私」を形成しているのは、「私」の過去であり、それは記憶である。つまり記憶が失われてしまえば、「私」は「私」でなくなる…

「世情」中島みゆき

中島みゆき

江口はそこか

江口はそこか

歴史文化に不可欠なものは暦と文字

『〈狐〉が選んだ入門書』山村修 世界史は中国世界と地中海世界から誕生した 歴史とは何か 歴史文化に不可欠なものは暦と文字 インドに歴史文化がない理由 『歴史とは何か』E・H・カー 『歴史とはなにか』岡田英弘 ・『世界システム論講義 ヨーロッパと近代…

ロシア・トゥデイ−新型インフル発生の真相・バイオテロ

投資家とは失望した投機家のことだ/『投機学入門 不滅の相場常勝哲学』山崎和邦

「投資は投機に非ず」──こんな言葉を聞いたり見たりすることは多い。株式投資であれば「長期間にわたってその企業を支え、育てるのが投資である」なんて話だ。 馬鹿も休み休みに言いやがれって話だわな。そもそも企業を支える義務が一般投資家にあるわけがな…

芸術は思想である

実際、こういう宇宙的規模のコンセプトというものを描かせた法皇庁の力や、ミケランジェロの気迫といったものは、いまではもうどこでもだれによっても再現できないようなものです。なぜならば、もうそのような芸術を生み出していた社会的、文化的構造は消滅…

耕治人、ロバート・カーソン、J・クリシュナムルティ

1冊挫折、2冊読了。 挫折21『一条の光・天井から降る哀しい音』耕治人〈こう・はると〉(講談社学芸文庫、1991年)/小澤勲著『痴呆を生きるということ』で紹介されていた短篇集。冒頭の「詩人に死が訪れるとき」があまりにも退屈すぎる。私小説というのは、…

「三た」式思考法

薬の効力を調べる場合、「使った、治った、効いた」という「三た」式思考法は危険なのだ。 【『霊はあるか 科学の視点から』安斎育郎〈あんざい・いくろう〉(講談社ブルーバックス、2002年)】 相関関係=因果関係ではない/『精神疾患は脳の病気か? 向精…

暴力的反逆と精神的反逆/『道徳教育を超えて 教育と人生の意味』クリシュナムーティ

国家、社会、組織、集団は個々人に帰属意識を求める。このため上層部にいる者ほど集団の利益を強調し、「それこそが正しい」と人々に呼び掛ける。閣僚は国益を叫び、保守系評論家は「日本人の誇り」を訴え、部課長は売り上げ目標達成を命ずる。 組織や集団に…

不可能を可能にする最新医療

資産を得る方法

資産を得るには三つしかない。 他人の資産の略奪、親からの相続、自分で稼ぐ、この三つだ。 【『無法バブルマネー終わりの始まり 「金融大転換」時代を生き抜く実践経済学』松藤民輔〈まつふじ・たみすけ〉(講談社、2008年)】 松藤民輔

がん治療費、年平均133万円…7割が負担感

がん患者が1年間に治療のために支払う費用は平均約133万円で、7割が経済的な負担を感じていることが、NPO法人「日本医療政策機構」の調査で分かった。 昨年11月中旬〜12月末、患者団体を通じて患者や家族などに郵送やインターネットでアンケートを行い、1618…

ハイネ「本を焼却する国はやがて人を焼却するようになる」

ユダヤ関連の商品や商店に対する不買運動が始まったのが、1933年4月1日である。それはわずか1日で終わったが、1週間も経たぬ4月7日には、市民公職法が発効された。これは、同じドイツ人でも、非アーリア系のドイツ人は、公証人、公立学校教師などの職に就い…

【動画】殺処分におびえていた犬が心を開く瞬間

カラパイア

ハイチ大地震はHAARP攻撃か?

ベネズエラのチャベス大統領は、ハイチ大地震がアメリカのHAARPによる攻撃だと言い切っている。 Wikipedia 謎の米軍施設『HAARP』:訪問レポート画像ギャラリー 米軍施設『HAARP』は「敵国全体を機能不全にする」兵器? HAARP ハープ 電離層軍事実験 HAARPに…

ファシズムの綱領は「否定」である

否定がその綱領である ファシズム全体主義には、前向きの信条がない代わりにおびただしい否定がある。もちろんあらゆる革命がそれまでのものを否定し過去との訣別を信ずる。そこに歴史的な継続性を見出し、あるいは見出したと思うのは後世の見方にすぎない。…

山本博文

1冊読了。 40冊目『殉教 日本人は何を信仰したか』山本博文(光文社新書、2009年)/昨日読了。冒頭の章で遠藤周作著『沈黙』を歴史的に検証し、豊臣・徳川家によるキリシタン迫害の模様が描かれている。壮絶極まりない死にざまだ。何が彼等をして殉教に向か…

恐怖からの自由/『自由への道 空かける鳳のように』クリシュナムーテイ

・『自己変革の方法 経験を生かして自由を得る法』クリシュナムーティ著、メリー・ルーチェンス編 ・恐怖からの自由・『道徳教育を超えて 教育と人生の意味』クリシュナムーティ かれこれ20年ほど前になるが、地域の人々を招いて「遊び」に関する研究発表を…

ビル・ダン−岩を積み重ねるだけの芸術

マガーク効果−視覚は聴覚を補っている

病人や要介護者と話す場合、目を合わせることも大切であるが、それ以上に重要なのは口の形を見せることである。健常者であっても視覚が聴覚を補っていて、実は視覚の方が優先されている。 Wikipedia マガーク効果:視覚優位 錯聴/視聴覚統合/マガーク効果 …