古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

高橋昌一郎


 1冊読了。


 133冊目『知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性高橋昌一郎〈たかはし・しょういちろう〉(講談社現代新書、2010年)/天才本。高橋さん(※ツイッターでやり取りしたことがあるので敬称をつける)の翻訳能力は凄い! お世辞抜きで講談社現代新書の高橋三部作(『ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論』と『理性の限界 不可能性・確定性・不完全性』)は必読だ。定期的に読み返した方がいいだろう。余談の入れ方と宗教への配慮(間違いなく配慮だよ)が絶妙なバランス。知識がある人ほど楽しめる内容となっている。知性とは懐疑というスロットルを全開にしながら怒濤の前進を続けることなのだろう。超オススメ。