古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

カーリン・アルヴテーゲン


 1冊読了。


 131冊目『喪失』カーリン・アルヴテーゲン/柳沢由美子訳(小学館文庫、2004年)/北欧ミステリが熱いというので読んでみた。ドンピシャリの傑作。平日に読むのは避けるべき不眠本だ。主人公は32歳のホームレス女性である。元々は裕福な家庭で育ったのだが、母親から心理的虐待を受けて育った。この回想がストーリーと交互にカットバックで挿入されている。アルヴテーゲンは1965年スウェーデン生まれというから、あと20年くらいは書いてくれそうだ。私にとってはジェフリー・ディーヴァー以来のヒット。